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星河の覇皇
第八十五部第四章 メキシコの思惑その三十一

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「その手段で、です」
「逮捕していきますね」
「一般的な犯罪には行いませんが」
「相手が相手ですから」
「批判があれど」
 強引な捜査そして逮捕であるとだ、別件逮捕にはこうした批判がついて回るものだ。時には警察の暴走とも言われる。
「ですが相手は犯罪組織であり」
「個人でもですね」
「凶悪犯罪を行いかねません」
「テロは犯罪の中でも」
 女性の警視長も述べた。
「特にですから」
「悪質なものです」
「普通の殺人や破壊活動も凶悪ですが」
「それが同時にとなり」
「多くの犠牲者も出すので」
「そう考えますと」
 テロというものはというのだ。
「どうしてもです」
「看過出来ないですね」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうした行為は」
「警察としては」
「ですから」
「別件逮捕もですね」
「相手が相手なので」
 テロリストだからだというのだ。
「テロを防ぐ為にはです」
「行いますね」
「最悪事情聴取から」
 そこからというのだ。
「逮捕することもです」
「行えと」
「責任は私が取ります」
 ドトールは強い声で言った。
「ですから」
「別件逮捕もですね」
「行って下さい」
「それでは」
「それと辺境の治安ですが」
 今度は国境が定まったその地域の話もした。
「人員の増加をです」
「進めますか」
「辺境は」
「そうしますか」
「各国政府も進めていますが」
 それぞれの政府の警察もというのだ。
「我々もです」
「中央警察もですね」
「それを行い」
「辺境の治安をより確固たるものにする」
「そうしていきますね」
「はい」
 まさにというのだ。
「その様に内相も言われていますし」
「内相からのご指示ですか」
「それも出ましたか」
「そうでしたか」
「私自身に」
 実際にというのだ。
「そう言われました」
「ではですね」
「辺境は、ですね」
「人員を増やす」
「そうしますか」
「採用人数も増やしていますし」
 このこともあってというのだ。
「我々はです」
「辺境の治安は、ですね」
「人員を増やし」
「そして確かなものにする」
「今以上に」
「そうしましょう、そして越境は」
 国境を超えるそれはというのだ。
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