第百十話 下着の素材その十三
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「そうした先生がいて」
「そんな校則決めるのね」
「いや、白ブリーフなんて」
一華は実に嫌そうに言った。
「うちのお父さんトランクスだし」
「うちはお兄ちゃんもよ」
「トランクスよね」
「それかボクサーでしょ」
男の下着はというのだ。
「もう変態さんが穿くって」
「剃刀みたいな目をしたスナイパーとか」
「あの人もね」
「よく見たらね」
そうすればというのだ。
「変よね」
「滅茶苦茶ね」
「人が後ろに立つと殴るし」
この設定はあまりにも有名である。
「無口過ぎるし」
「ネタになる位ね」
「何でもてるかわからないし」
「変過ぎて」
「そんなキャラだから」
それ故にというのだ。
「白ブリーフ見たら」
「思うのよね」
「変態さんが穿くものって」
「今時ないでしょ」
こうも言うのだった。
「白ブリーフは」
「それも校則で穿けとか」
「そりゃ学校の先生痴漢とか多いし」
これで逮捕される輩も多いのだ。
「暴力沙汰も多いし」
「お話に出た北朝鮮好きな人も多いし」
思想的な偏向を抱えている輩も多いのだ、戦前の日本や自衛隊それに日章旗を否定して北朝鮮はよしというのだ。
「碌でもない人が多いわね」
「学校の先生の世界って」
「だからね」
「そんなおかしな校則もあるわね」
「下着はそれぞれでいいでしょ」
誰がどんなものを着けようともというのだ。
「もうね」
「個人的な好き嫌いはあってもね」
「それでもね」
「それでいいわよね」
「本当にね」
二人で話した、そしてここでだった。
留奈は母親からもう寝る様に言われた、それで一華に言った。
「お母さんに寝なさいって言われたから」
「ああ、もういい時間ね」
一華も自分の部屋の時計の時間を確認して応えた。
「それじゃあね」
「ええ、もうね」
「寝ましょう」
「お互いにね」
こう話して寝た、二人はそのままぐっすりと寝た、そして起きた時にはかなりすっきりとしていた。だが。
一華は起きてリビングに出ると朝食の用意をしていた母に言われた。
「ブラジャー見えてるわよ」
「えっ、そうなの?」
「パジャマの前のボタン外れてるから」
「あっ、確かに」
言われて確認すると実際にそうなっていた。
「じゃあ着替えてくるわね」
「家族しかいなくてもね」
「下着見せたら駄目よね」
「そうよ、下着は見せるものじゃないのよ」
母の声は確かなものだった。
「だからいいわね」
「すぐ着替えて来るわ」
「そうしなさい」
「それじゃあね」
母に言われて自分の部屋に戻った、そして制服に着替えてだった。
一日をはじめた、その時には下着は見えていなかった。だがその下着の着心地は実にいいものだった。
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