第百十話 下着の素材その十一
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「下着から見てもよ」
「生まれたくないわね」
「地上の楽園どころか」
この国が自称する様にというのだ。
「もうこの世のね」
「地獄よね」
「特撮の悪役でしょ」
留奈はこうも言った。
「そう言う人多いけれど」
「リアルでそうよね」
「失敗したら死刑だしね」
特撮の悪の組織でよくあることだ、結局それが人材を無駄に失いその組織の滅亡を速めていることは言うまでもない。
「あそこって」
「ソ連もそうだったしね」
「スターリンの頃ね」
やはり多くの人材を無駄に失っている。
「そうだったしね」
「北朝鮮に生まれなくてよかったわね」
「あと洒落にならない独裁とか動乱の国ね」
アフリカに見られる様なというのだ。
「そうした国はね」
「生まれたら大変ね」
「いい下着もないし」
「それも沢山」
「そして生きることすらね」
そもそもというのだ。
「難しい」
「そんな風ね」
「無茶な政治とか戦乱がないことも」
「いいわね」
「幸せっていうのは」
留奈は考えつつ言った。
「当たり前と思う様なことでも」
「有難いことね」
「当たり前じゃないところもあるのよ」
「国によっては」
「そう、アフリカとかシリアとか」
留奈は具体的に挙げていった。
「うちの学校アラブの子もいるし」
「そのシリアから来てる子もいるしね」
「北朝鮮以外の国の人がいるから」
八条学園にはというのだ。
「だからね」
「そうしたこともね」
「わからないとね」
「私達も」
「ええ、そういうことよ」
こう一華に話した。
「それも人としてね」
「必要ね」
「幸せって何かっていうと」
「難しいけれど」
「最近思うけれど」
「些細なこと?」
「そうかもね」
一華に対して言った。
「平和でね」
「穏やかに暮らせたら」
「下着についても」
「いいものを沢山持ってたら」
「それでね」
「幸せね」
「不平不満ばかりだと」
それならというのだ。
「どれだけお金持っていても」
「幸せじゃないわね」
「だからね」
それでというのだ。
「そうも思うわ」
「あんたは」
「そうかもね、ちなみに私ね」
留奈は一華に話した。
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