第百十話 下着の素材その七
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「私も思うわ」
「幸せってことは」
「いい下着を着けられることもね」
このこともというのだ。
「その一つだと思うわ」
「そうなのね」
「それでね」
さらに言うのだった。
「日本の下着はね」
「質がいいのね」
「そう思うわ、あとね」
「あと?」
「汚れが目立たなかったら」
留奈は今度はこのことを話した。
「最高ね」
「汚れね」
「あんただと特にでしょ」
一華自身に対して言った。
「あんた白とか黄色とか好きでしょ」
「下着の色は」
「特に白が」
「何か下着はね」
一華も否定せずに答えた。
「私的にはね」
「白って思うのね」
「昔からね」
「それでなのね」
「どうしてもね」
留奈に対して話した。
「私としてはね」
「それじゃあね」
「白だとね」
「汚れ目立つでしょ」
「言わなくていいわよね」
これが一華の今の返事だった。
「そのことは」
「わかってるわよ」
留奈もそれはと返した。
「やっぱりね」
「白だとね」
「他の薄い感じの色だとね」
「汚れってね」
「目立つわ、だからね」
それ故にというのだ。
「ちゃんと毎日ね」
「着替えてるわね」
「あれでしょ」
一華はさらに言った。
「お坊さんの袈裟ってああした色なのは」
「汚れが目立たない為によ」
「それでよね」
「ああした色よ」
留奈もそうだと答えた。
「あと襦袢もね」
「赤なのは」
「汚れが目立たない為にね」
「それでよね」
「汚れが目立たないことは」
このことはというのだ。
「本当にね」
「有難いことね」
「ええ、けれどあんたは」
「どうしてもね」
また留奈に答えた。
「明るい色好きで」
「特に白よね」
「そうなのよ」
こう言うのだった。
「好きなのは」
「汚れあったら」
留奈はこの現実をさらに話した。
「それだけで嫌になるわね」
「それはね」
「ついてないっていうか」
「そんな気持ちになるわね」
こう留奈に言った。
「もうね」
「そうでしょ」
「まあ汚れあっても」
下着にというのだ。
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