第五章
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それから家に帰って夕食を作ってだった。
家に帰った夫に真樹とのことを話すと夫はこう返した。
「やっぱりね」
「創作だったわ」
「そうだね、しかしね」
妻が作ったハンバーグを箸で食べつつ言った。
「奥さんの友達がね」
「そうしたお話に関わっていて」
「創作にね」
「しかも脚本書いてるなんてね」
「思わなかったよね」
「本人からお話を聞くなんてこともね」
それもとだ、妻はマカロニサラダを食べつつ言った。
「思わなかったわ」
「そうだよね」
「世の中狭いというけれど」
妻はこうも言った。
「実際にね」
「狭いね」
「そのことを実感したわ」
今回のことでというのだ。
「つくづくね」
「そうだね、しかしね」
「しかし?」
「世の中そんな人もね」
「多くはなくても」
「いるからね」
「和博さんみたいなレベルの人も」
そこまでのというのだ。
「世の中には」
「うん、それであの人どうもね」
夫は妻に難しい顔で話した。
「これまでの不摂生が祟って」
「お酒に覚醒剤に」
「ヘビースモーカーでもあったしね、食事も節制してなかったし」
だからだというのだ。
「本当にね」
「身体が悪くなって」
「それでね」
その結果というのだ。
「身体ボロボロで余命幾許も」
「ないの」
「重度の糖尿病で」
「糖尿なのね」
「肝臓も心臓もね」
「ボロボロなのね」
「肺も悪いし」
夫はこのことも話した。
「ヘビースモーカーだったから」
「本当に何処も悪いのね」
「しかも覚醒剤ってね」
今度はこのドラッグの話もした。
「身体にかなり悪いからね」
「一週間寝なくて済むのよね」
「身体の力が出されてね」
だから『覚醒』というのだ。
「それでだよ」
「一週間寝なくても頑張れるのね」
「けれどそこまで身体の力を引き出すって」
「相当なものよね」
「身体の負担が」
それがというのだ。
「かなりのものだよ」
「そうよね」
「一週間寝ないことも」
このこと自体もというのだ。
「身体に悪いしね」
「そこまで寝ないとね」
「それで骨も歯もボロボロになるから」
「覚醒剤は身体に悪いわね」
「精神にも悪影響与えるしね」
これも覚醒剤の恐ろしいところだ。
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