第11話:ギンコ、異世界で城を建てる
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2匹の蟻がすれ違うのでやっとくらいの大きさだ。
幸い、こちらの武器は小さい物ばかりだから助かるが、容易に挟み撃ちにされる危険性が高い。
出来る事なら広い所で戦いたいが、女王はデスアントの核となる存在。そう簡単に奴らが女王を最深部から出すだろうか……
うーんどうしたものか……
「ちょいちょいちょいちょい!ちょい!」
「如何なされた?ここがですあんとが掘った地下通路ではないのですか?」
いや、そうだけども!
ツキツバさん、まさか本気で無策でデスアントの巣穴に突っ込む気ですか?
下手したら死ぬって!
「まさかと思うが……立つ塞がるデスアントを全部殺す気か?」
「そうですが。これは合戦ですぞ!」
いやそうだけどさ!本当にたった2人で全てのデスアントと戦う気か!?
あーーーーー!もっと簡単に女王と戦える方法は無いものかぁーーーーー!?
困ったな。直接対決できれば全て解決なんだが―――
「これがもっと広々としたダンジョンだったら良かったのにね?」
……ノノ……ナイスアイデア!
そうだよ!ルンタッタ迷宮でダンジョンを貰ったんだった!
巣穴に手を向けて念じる。
《報告:デスアントの巣を取り込みダンジョンにする事が可能です》
マジかよ。本当にできた。なんでも試してみるものだ。
さっそく巣穴をダンジョン化させるぅ……
……ここで1つの大問題が発生した。
月鍔ギンコperspective
ノノ殿とセツナ殿がですあんとの地下通路をだんじょんに変えてやろうと試みた様ですが……
「……ダメだ……ルンタッタのダンジョンしか経験してないから……」
「……奇遇だな……私もだ……」
どうやら、2人共だんじょんについてあまり詳しくない様です。
で、
「ツキツバさん……お願いできますか?」
は!?
ちょっと待って貰おう!
某はこの世界に来てどのくらいの月日が経った!?
と……言いたいところだったのですが……
「ツキツバ……お前はあっちの世界でそう言うの経験豊富だろ?」
……正直言って……某も全く無い!
ここはやはり、素直に地下通路に入って立ち塞がる者全てを……
……待てよ。こう言うのは城でも良いのか?
と言っても、幼き頃に読んだ兵法書に攻城戦と籠城戦の極意を学び、関ヶ原で西軍に味方した大名の城に先鋒隊として集結し、辻斬りの真似事の合間に江戸城を遠くから観たのみ。
果たして……出来るか……
すると、大地震が起き、その地震の揺れに呼応するかの様にこれまたご立派な天守を備えた平城が某達の目の前に出現した。
「これは……これがツキツバがいた世界の建物なのか?」
「そうです。これこそが戦の要である城です」
「城!?それにしては……(一部を除き)平たくない?」
「いや、こちらの世界の建物が高くて色鮮やかなだけでは
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