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夢幻水滸伝
第三百二十九話 ダイナマイト王その三

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「私共も」
「そうですか」
「それで機械もですか」
「使えて薬も作れます、それに神具もあって」
「星の方々の持っておられる」
「ダイナマイトです、それも只のダイナマイトやなくて」 
 そのダイナマイトはというのだ。
「おいらの思うまま威力を調整出来て減りません」
「それは凄いですね」
「これもありますんで」 
 そのダイナマイトもというのだ。
「何かありましたら」
「神具もですね」
「使わせてもらいますんで」
 だからだというのだ。
「宜しくお願いします」
「そうですか、それでは」
「これからですね」
「設備のこともお話させてもらいます」
 こう話してだった。
 オニールは工事現場のことを聞いてそのうえでそこの寮で暮らしつつ仕事にかかった、社長の言う通り衣食住の設備はよく。
 彼は快適に働くことが出来た、その仕事ぶりはレベルとステータスそれに特技が示す通りまさに神霊の域であり。
 周りもだ、驚いて言った。
「いや、流石は星の方」
「俺達全員が集まっても適わないよ」
「ここまで凄いなんてな」
「言葉もないよ」
「何か気付いたら現場の総監督になってるけれどな」
 オニールは周りの賞賛の声を聞きつつ言った。
「いいのかい?」
「いいんですよ」
 現場に来た社長が答えた。
「というか鉱山をもう一つ発見してくれましたね」
「浮島の方にですね」
「そうです、その功績は大きいですか」
「いや、鉱山の場所とかも」
 オニールはそういったものもと社長に話した。
「特技によってはです」
「見付けられますね」
「そうですさかい」
「それで、ですよ」
「鉱山を見付けて」
「今度は鉄の」
「しかも仕事ぶりは誰の追随も許さないとなると」 
 それならというのだ。
「もうです」
「総監督にですか」
「この鉱山だけでなく」
「他のですね」
「はい、それでオニール様のことは評判になっています」
 社長は工事現場で休憩中の彼と向かい合って座って話した。
「この州の鉱工業の世界で」
「そうなんですか」
「それでなのですが」
 あらためて言うのだった。
「ミズーリ州の商工会の方にもです」
「顔を出すんですか」
「ひいては経済界の会合にも」
「何か大きなお話になってますが」
「いや、小さいかと」
 真顔でだ、社長はオニールにこう返した。
「星の方は世界を救われますね」
「それが務めですね」
「それならです」
「州の経済界のことも」
「まだまだ小さいのでは」
「そうなりますか」
「兎に角今オニール様のことは話題になっています」
 ミズーリ州の鉱工業の世界においてというのだ。
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