暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
第四十九話 合鏡その十四

[8]前話 [2]次話
「どうもな」
「そうなのか」
「邪で激しく火の様な。例えるなら」 
 神威はさらに言った。
「姫様と真逆の」
「そうしたものか」
「タロットで言うとな」 
 これのカードのというのだ。
「逆だ」
「正とはだな」
「そうした感じにした様な」
「そうしたものを感じるか」
「俺は俺、お前はお前だが」
 自分達のままだがというのだ。
「何かそんな気だ」
「お前も感じるのか、だが地の龍の誰からもな」
「そうしたものは感じないか」
「では何処から出ている」
 封真は怪訝な顔になり神威に問うた。
「一体」
「わからないな」
「ああ、しかしな」 
 それでもというのだ。
「このことはな」
「突き止める必要があるな」
「そうだな、お互いにな」
「戦うと共にな」
「そうしていこう」
 それぞれというのだ。
「気になるからな」
「ああ、それで今は神社に一人暮らしだな」
「巫女さん達はいてくれているが家は一人だ」
 封真は今の問いには微笑んで答えた。
「料理も何もかもな」
「お前がしているか」
「寂しいな、家にいると」
 今度は少し苦笑いになって述べた。
「だからな」
「早く戦いが終わってか」
「小鳥と父さんに戻って欲しい」
「おじさんの回復は順調だ、だからな」
「戦いが終わる頃にはか」
「退院してだ」
 そうしてというのだ。
「戻って来る」
「そうなるか」
「安心しろ、元通りになれる」
 封真に励ます様に微笑んで話した。
「お前達もな」
「そして俺とお前もだな」
「そうだな、終わったら小鳥と三人で何処かに行こう」 
 神威から提案した。
「そしてだ」
「そのうえでだな」
「一緒に楽しもう」
「それがいいな、ではな」
「ああ、まただな」
「会おう」
 こう話して今は別れた、神威は小鳥のところに戻り彼女とも共にいた。だが授業が終わりクランプ学園の洋館に行くと。
 一瞬だが嫌な気配を感じた、それで小鳥に言った。
「悪いが俺もだ」
「戦いに出るの?」
「そうする」 
 こう答えた。
「だがその前にだ」
「どうしたの?」
「空汰のところに行って来る」
 こう言うのだった。
「そしてあいつにも声をかける」
「けれど空汰さんは」
「いてくれるだけでいい」
「そうなのだ」
「だからだ、護刃と一緒に留守を頼む」
「護刃ちゃんね」
「今帰ってきたばかりだ」
 彼女はというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ