【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第9節】背景設定8: 第14管理世界シガルディスについて。
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ことで、言語や宗教や生活習慣といった「文化的な方面」での影響は、意外なほど限定的なものだったようです。
また、南西方向にあるジェブロン帝国の勢力も、南東方向にあるズムド王国の勢力も、その最盛期においてすら、シガルディスにまでは届きませんでした。
結果として、シガルディスはその後も長らく、「宗教への依存性の無さ」などに代表されるような「比較的独自性の強い文化」を維持してゆくことになります。
しかし、同時に、『ルヴェラ人からもベルカ人からも、「自分たちなりの最新技術」をあっさりと否定され、自分たちだけでは維持することすら困難なほどの高度な技術を何の見返りも無しに与えられてしまった』という歴史は、シガルディス人たちの深層意識に深く刻み込まれ、後の時代に良くない影響を及ぼしました。
つまり、シガルディス人は『地道に研究を続け、自分たち自身の力で新しい技術をひとつひとつ開発してゆく』という作業に、あまり高い価値を見出すことができなくなってしまったのです。
なお、シガルディスに接続する次元航路は全部で10本しかなく、また、最も長い航路ですら、その長さは108ローデしかありません。
こんなにも「意外と」少なく短い理由は、超大陸の内陸部は大半が「不毛の大地」となっているため、「生物がまともに繁栄している陸地」の総面積それ自体が、惑星全体の表面積に比べると、見た目よりはだいぶ狭くなっているからです。
(つまり、惑星全体規模で「日々生産される魔力素の総量」が標準的な世界よりやや少なく、次元航路を維持するために必要な「余剰魔力素」もまた当然に他の世界よりもやや乏しいのです。)
【また、シガルディスの自転軸の傾きは16度あまりしかないので、個々の土地での「季節による気温や降水量の変化」はだいぶ緩やかなものになっているのですが、それだけに、乾燥地帯における「雨期と乾季」の差もさほど顕著なものでは無く、結果として、超大陸の内陸部には「目立った雨季の無い」広大な乾燥地帯が(大半は、砂漠や剥き出しの岩肌が)拡がっています。
しかも、超大陸の西岸部には、海岸線に沿って長大な山脈がそびえ立っているため、海を越えて来た「湿った偏西風」も、そこですぐに雨を降らせてしまい、内陸部にまでは乾いた空気しか届きません。それで、超大陸の内陸部はことさらに乾燥しているのです。
もちろん、沿岸部を始めとする一部の土地には森林も豊かに分布しているのですが、上記のような理由により、この超大陸は今もなお(管理局の「自然保護隊」を除けば)完全に無人のまま放置されています。】
しかし、幸いにも、数少ない航路の先には「有力な世界」が多く、しかも、それら六つの世界は「歴史的文化的な背景」が互いに異なり過ぎていたため、今はまだ「直接
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