【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第9節】背景設定8: 第14管理世界シガルディスについて。
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します。
(つまり、現代語の発音には、二重子音も無く、二重母音も長母音もありません。)
具体的に言うと、EIは「普通のイ」よりもやや口を広く開けた「イ」に変化して「普通のイ」とは区別され、同様に、AIは「普通のエ」よりもやや口を広く開けた「エ」に変化して「普通のエ」とは区別され、OUは「普通のウ」よりもやや口を広く開けた「ウ」に変化して「普通のウ」とは区別され、AUもまた「普通のオ」よりもやや口を広く開けた「オ」に変化して「普通のオ」とは区別されています。
(つまり、現代語の母音は、発音上は9種類あります。)
なお、「広いエ」は綴りがAIなので、直前の子音を「自動的に」口蓋化することはありません。もし、TAIを「チェ」と読ませたいのであれば、T字の上に「口蓋化符号」が必要になり、逆に、TEを「テ」と読ませたいのであれば、T字の上に「原音化符号」が必要になります。
最後に、音節末子音ですが、古典標準語においては、破裂音は有声音のBとDとGに、摩擦音は逆に無声音のSとHに限られていました。
(あとは、鼻音のMとN、および、流音のLとRです。)
もちろん、当時は(H字以外は)綴りどおりに発音されていたのですが、現代ではB字とD字は語中では鼻音化して、それぞれm音やn音で読まれています。
【なお、音節末のH字は、当時から単なる「長音符」として読まれていましたが、現代では(語中でも語尾でも)完全に「黙字」(常に読まない文字)となっています。また、方言によっては、G字も語中では鼻音化して、ng音で読まれています。】
また、現代では、B、D、G、Rの4文字は、語尾においてのみ「黙字」となり、その代わりに、最後の母音はやや長めに発音される傾向にあります。
例えば、よくある苗字のPAZABRAIDは、今では訛って「ファザムレェ」と発音されており、また、男性名のRAUSKORも「ロスコォ」と、女性名のBAIREHNIGも「ヴェレニィ」と発音されています。
このように『綴りと発音がだいぶズレている』ため、他の世界の人々にとっては、シガルディス標準語は「書き言葉」としてもかなり習得の難しい言語です。
また、基本的な語順はミッド語やベルカ語ともよく似ていて、割と親しみやすいのですが、それでも、具体的な文法規則(特に、名詞の格変化や、時制による動詞語幹の不規則な変化など)が、かなり煩雑で、また、発音の上でも9種類もの単母音を区別する必要があるため、実のところ、シガルディス標準語は「話し言葉」としてもなかなか習得しづらい言語となっています。
今では全自動翻訳機もよく普及しているため、なおのこと、他の世界の人々の中には、わざわざシガルディス標準語を選んで習得しようなどと考える者は滅多にいません。
しかし、一般原則とし
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