【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第9節】背景設定8: 第14管理世界シガルディスについて。
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の問題です。東西両大陸の人口はそれぞれ12億人を超えていますが、中央州の総人口は(中央島を中心に)わずか4千万人ほどでしかありません。
(合わせて、ほぼ25億人となりますが、他の世界からの移住者は「例外なく」中央州の側に押し込められています。)
管理局の地上本部も首都ごとにあり、形式的には、ヴォグニス本部が「総本部」と呼ばれているのですが、人口規模に30倍以上もの差があるため、組織としての規模は、レムニェスタ本部やドゥムゼルガ本部の方が格段に大きなものとなっています。
しかも、管理世界の地上部隊は、どこも「現地採用」が大原則です。
そして、東西の両大陸には生粋のシガルディス人しか住んでいないので、当然に両大陸の地上本部に所属する管理局員たちも、みな生粋のシガルディス人となっています。
彼等にとって、他の世界はあくまでも「単なる交易相手」でしかなく、他の世界の住民たちも、大半は「いまだに宗教などを信じている馬鹿ども」でしかないのです。
どの世界の地上本部も「なわばり意識」のため、〈本局〉とはあまり良好な関係を築けないことが多いのですが……シガルディスでは、人々の心の奥底に上記のような差別意識があるため、ことさらに〈本局〉との仲は険悪なものとなっています。
しかも、シガルディスでは、「聖王教会が一定の勢力を持つ、現代的な意味でのベルカ文化圏」に属する諸世界における「一般常識」が、あまり通用しません。
〈本局〉に所属する局員たちが、しばしば『シガルディスの連中は排他的で、やりたい放題だ』と腹を立てるのも、あるいは当然のことだと言って良いでしょう。
また、惑星シガルディスの衛星は一つだけです。
その朔望周期(満ち欠けの周期)は27日あまりで、地球の「一か月」にもやや近いのですが、その質量は月の半分にも満たず、半径も1400キロメートルに届きません。また、視半径(見た目の大きさ)も13分強と、シガルディスの母恒星より2割ちかくも小さくなっているため、「ぴったりと」重なって見える時にも決して皆既日蝕にはならず、必ず(相当に環の太い)金環日蝕になります。
潮の満ち引きに関しても衛星の影響力は他の世界に比べるとかなり小さく、暦の上でも衛星は昔からあまり重要視されて来ませんでした。その上、朔望周期をそのまま単位として使うと、一年はほぼ「13か月半」という絶妙に中途半端な数字になってしまうため、惑星全体ではこれほど海が広いにもかかわらず、シガルディスでは昔から一貫して「純粋太陽暦」が用いられて来ました。
春分の日を起点として一年を十二か月に分け、毎年必ず、春分の日が「1月1日」になり、夏至の日が「4月1日」になり、秋分の日が「7月1日」になり、冬至の
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