【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第8節】キャラ設定8: ヴァラムディとフェルガン。
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の場」として提供したのです。
【なお、ゼナドリィでは伝統的に、良く言えば「生真面目な性格の人」が、悪く言えば「融通の利かない性格の人」が大変に多かったため、後に、この秘密が明るみになると、彼等はダムグリースやドナリムの人々のことを「二枚舌」と口汚く罵倒するようになってしまいました。】
【ちなみに、次元航行船同士が宇宙空間でピッタリと「接舷」することは、実は、それ自体としても技術的には「意外と」難しい作業です。
宇宙空間では、一般に船と船との「相対速度」がとても大きいのですが、この相対速度を「完全にゼロ」にしてから(双方のベクトルを完全に一致させてから)接舷しないと、それはただの「衝突」になってしまうからです。
その上、接舷している間はお互いに身動きが取れないので、その分、共通の「敵」に見つかった際のリスクも高まります。そのため、大きな物品の受け渡しは、惑星の表面に降りて(典型的には、海の上で)行なわれるのが、次元世界においては「古来の通例」なのです。
(実際に、ミッドチルダなどの管理世界においても、密輸などの「違法な取引」の現場は、多くの場合、超遠方からでも「丸見え」になる惑星周回軌道上ではなく、海上や港湾施設となっています。)】
そして、やがて、リベルタが管理局の軍門に下ると、ダムグリースもまた「管理世界への道」を模索し始めました。
『そうしなければ、この世界は丸ごと管理局に潰されるのではないか』という「過剰な危機感」に駆られてのことではありましたが、貴族階級はみずから身分制を廃止し、「法律上の」特権を放棄 して、社会の近代化に努めたのです。
世界全体が貧しかったためでしょうか。貴族と平民との間にある「経済的な格差」も、他の管理外世界に比べれば元々大した倍率ではなく、こうした「法の近代化」は意外なほど早く順調に進んでいきました。
しかし、現実の「社会のあり方」は、単なる「法制度」とは、また別の問題です。
新暦27年、同胞たちの住むスプールスが〈第61管理世界〉となった直後には、この世界でも、ついに〈中央政府〉が打ち立てられました。
シクルーサ島で「かつての〈西の王〉の一族」とその取り巻きどもが、その島の「旧王都」モクサムロをそのまま「世界首都」と改称して、一方的に〈中央政府〉の樹立を宣言し、直ちに〈居住域〉全体の実効支配に乗り出したのです。
局の側から「管理世界の一員」として認められるためには、「中央政府が正常に機能しており、惑星全土を正しく掌握していること」が必要条件の一つだったので、それは、ある意味では「仕方の無い行為」だったのですが……もちろん、すべての島々が、その一方的な宣言を黙って受け入れた訳ではありません。
今や、ダムグリース
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