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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
 【第8節】キャラ設定8: ヴァラムディとフェルガン。
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半径は28万4千キロメートル足らずでしかないため、その視半径は母恒星(たいよう)のほぼ1.5倍余に達しており、朔望周期もわずか20日あまりで、一年は18か月もあります。
 衛星が大きい分、潮の干満の差も大きいので、ダムグリースの人々は当然に太陽太陰暦を使っており、特に漁民などは、いつも月齢を気にしながら生活をしています。
(ちなみに、海が惑星表面の8割以上を覆っている上に、自転軸の傾きもおよそ15度しか無いため、季節による気候の変化はかなり穏やかなものとなっています。)】

 また、この世界は、ベルカから見ると、ミッドチルダと似たような距離にある世界なのですが、ベルカ世界の文化は基本的に〈陸の文化〉だったため、古代ベルカの人々は、この「海と島ばかりの世界」にはあまり魅力を感じませんでした。
 しかし、そのおかげで、この世界は植民地などにされることもなく、ベルカ世界から多少の文化的な影響は受けながらも、デバイスなどの「魔導技術」を用いない「素朴な魔法文化」を維持したまま、長らく独自の歴史を(あゆ)んで来ました。
 ダムグリースは、これといった資源も産業も無い「貧しい世界」ですが、それだけに、他の世界から何かを搾取されたり、質量兵器などが「商品として」流入したりすることもなく、その結果として、島と島との間で大規模な戦争が起きることもなく、この世界は長らく「それなりの平和」を享受して来ました。
【この点で、『同じ管理外世界でも、「D−クリスタル」を始めとする、豊かな地下資源に恵まれた〈外2オルセア〉とは、全く対照的な世界である』と言って良いでしょう。】

 また、ダムグリースの側から見ると、「今で言う管理世界に限れば」の話ですが、最寄りの世界はスプールス(76ローデ)であり、僅差でリベルタとドナリム(ともに80ローデ台)が、次にはゼナドリィ(100ローデあまり)がそれに続きます。
 ダムグリースの側でも、テルマースを脱出した際の移民船は、とうの昔に失われていましたが、『ベルカ世界からの〈大脱出〉の時代に、新たにもたらされた』という小型の次元航行船が何隻か現存しており、その当時から上記の四世界、および今は管理外世界となっている二つの世界とだけは若干の交流がありました。
 だから、『他の世界の物品や情報も、次元航行船を保有する「四人の王たち」の許には「それなりに」入って来る』という状況だったのです。
 そのために、〈時空管理局〉とやらが、成立するや(ただ)ちに「統合戦争」を始めて、リベルタが「ドナリムやゼナドリィの敵」になってしまった時にも、彼等は意外なほど早く正しく、その状況に対処しました。
 即ち、同じ「テルマース語」が通じるスプールスと組んで「中立」を宣言する一方で、全く秘密裡に、リベルタとドナリムに対しては自分たちの世界を「密貿易
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