【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第8節】キャラ設定8: ヴァラムディとフェルガン。
[1/10]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
この「ジョスカーラ姉弟」は、〈外22ダムグリース〉の出身です。
今から1200年あまり前、〈テルマース〉という世界が「充分に予見されていたはずの自然災害」によって滅亡した際に、生き残ったわずか1000万人あまりの人々は二手に分かれ、40ローデほど離れた「最寄りの二つの世界」へと逃れました。
(彼等の次元航行技術では、まだ「それよりも遠方の世界へ莫大な数の人々を移送すること」などできなかったのです。)
こうして、北方の〈スプールス〉には700万に迫る数の人々が、南東の〈ダムグリース〉には400万ちかい数の人々が、ほとんど難民のように移り住みました。
そして、当時は両方とも「無人の世界」だったため、この二つの世界では、そのまま「テルマース語」が公用語となりました。
(それから1200年あまりが経過した現在でも、この二つの世界の言語は「方言」程度の違いしか無く、意思の疎通にさほどの問題は無いようです。)
【なお、テルマース語は、「バニース文字」と呼ばれるわずか18個の文字だけで完全に(つまり、「発音区別符号」の類は全く用いずに)表記されます。
子音字は、P、B、T、D、K、G、F、V、S、Z、Sh、J、M、N、Rの15文字で、母音字は3文字しかありません。
綴りの上では、母音は、A、I、U、AA、II、UU、AI、AUの8種類ですが、同じ文字を重ねた綴りは単に長母音で発音し、AIは短母音の「エ」で、AUは短母音の「オ」で発音します。
つまり、二重子音は豊富に存在するのですが、二重母音は(発音の上では)存在せず、音節末子音も「濁音を除いた単子音」の9音に限定されています。
地球のラテン文字と比べて、C、E、H、L、O、Q、W、X、Yに対応する文字がありませんが、発音上は決してL音それ自体が存在していない訳では無く、ただ単に「LとRの区別」が無いだけです。語頭やN音の直後など、R音で発音しづらい箇所では(日本語の「ラ行音」と同様に)R字も普通にL音で発音されています。】
ダムグリースには、人間が居住するに適した気候の「大陸」が一つも無かったので、テルマースから来た人々は、北半球中緯度地帯の「全体的に水深の浅い特定海域」に分布する「大小幾千もの島々」に分かれて暮らすことにしました。
故郷を追われた難民たちには、ここからさらに外洋を越えて、「熱帯雨林」や「砂漠」や「永久凍土」に挑戦するほどの気力は、もう残っていなかったのです。
(もし海水面が今より100メートルほど下降すれば、この特定海域は丸ごと一個の「小型大陸」になるはずなのですが、今はまだ、そういう時代ではないようです。)
以来、ダムグリースでは、この特定海域は単に〈居住域〉と呼ばれています。
ごく大雑把に言うと、その
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ