【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第6節】新暦87年の出来事。(後編)
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方向で合意しました。亡き「三元老」の遺志を継ぎ、こんな「腐った真実」を背負うのは、自分たちの世代で最後にするべきだと考えたのです。
「でも、はやて。アインハルトが報告書を提出するよりも先に、〈上層部〉から自分たち七人には『箝口令』が敷かれたわ。やはり、〈上層部〉には今も『三脳髄のことをよく知っていた人物』がいるんじゃないのかしら?」
フェイトの疑惑は、至極もっともなものでした。どうやら、上層部の将軍たち一人一人に探りを入れてみる必要があるようです。
また、9月になると、はやては、ギンガとチンクからも個人的に〈ノグメリス事件〉の報告を受けました。
『永遠の夜明け〈シガルディス支部〉の残党ども(?)が、また組織を復興させたらしい』というのも実に嫌な話でしたが、彼等も17年前に一度は滅ぼされた経験から、今度は随分と慎重になっているようで、所在地などに関して、なかなか尻尾を掴ませてはくれません。
当面の間、組織そのものへの追及は現地の地上部隊に任せ、次元世界全体としては「彼等が扱う薬物への対処」を優先させた方がむしろ現実的な対応でしょう。
実際、その後も〈シフター〉は少しずつ改良を重ね、それを使用した事件は各地で相次ぎました。そして、いつしか、それらの事件はまとめて〈モンストルム案件〉と総称されるようになっていったのです。
一方、10月の上旬には、今年もIMCSの都市本戦が催されました。
その都市本戦で、アンナ(18歳)は、ついに優勝を遂げます。
双子のファルガリムザ姉妹(15歳)は惜しくも、昨年に続いて『都市本戦に出場はしたものの、二回戦負け』となり、ベスト8進出は成りませんでした。
なお、ナカジマジムでは、新人たちもそれなりに健闘したようです。
その後、アンナは都市選抜に勝ち、世界代表戦でも決勝戦にまで進出して、改めて「覇王流」の名を世に知らしめたのでした。
一方、エルセア地方では同じ頃、クイント(享年、26歳)の20回忌がありました。
ギンガもスバルも仕事の都合で来られなかったため、今回はノーヴェが、ゲンヤ(58歳)に同行します。
その席で、ゲンヤは(1年、前倒しにして)5年後に、自分たちの方でクイントの「祀り上げ」をすることを、クイントの両親と約束しました。
ラウロ(83歳)とカーラ(87歳)はすでに健康上の問題を抱えており、『あと五年も六年も、生きていられるかどうか解らない』と言うのです。
また、ノーヴェは、この二人に会うのは初めてでしたが、もうヨレヨレの「祖父母」に代わる代わる抱きしめられて、いろいろと思うところがありました。
また、その月の下旬には、管理局の主催で、ミゼット提督ら〈三元老〉の10
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