【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第4節】意外な取り合わせの合同訓練。(後編)
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いる』に近い状況でした。
【ザフィーラの実力は、元々相当な代物でしたが、新暦84年の8月に、例の「強化プログラム」をインストールされて以来、また一段とモノ凄い代物になっていました。
また、それ以来、彼は戦闘用の能力の他にも、ちょっと変わった「秘密の特殊能力」を身に付けていたのですが……その件に関しては、また第一部で述べます。】
夕食後の反省会でも、ザフィーラからは一人一人に対して的確な指導がなされます。
なお、その際に、ザフィーラはジョルドヴァングを「首都警邏隊にはもったいない人材」と評価し、本人に対しても『昔の機動六課のような「独立性の高い少数精鋭部隊」の方が、向いているのではないか』と助言をしました。
ザフィーラの見立てでは、ミウラもゆくゆくは、そうした部隊に転属した方が良さそうです。
【二日目には、いつものチーム戦をやったり、三日目には、全員でアインハルトの訓練に協力したりもしたのですが……その辺りの描写は書き出すと本当に際限が無くなってしまうので、例によって割愛させていただきます。】
さて、スラディオは元々が戦闘向きの魔法の持ち主ではありません。
カルナージに立ち寄った「本来の目的」も、24日のうちに充分すぎるほどに叶えられてしまったので、25日以降、彼はもっぱらメガーヌやヴィヴィオと親しく話し込んだりしていました。
その際に、メガーヌはふと「娘から頼まれていた用件」を思い出し、スラディオにも『今、この島は移民を募集中である』ということを伝えます。
すると、スラディオも『ゼーガンスライヒの東部辺境ならば、この辺りとはせいぜい3時間ほどの時差しかありません。あの土地には、季節の変化の激しさに辟易している人たちも大勢いるようですから、少し呼びかけてみましょう』と約束してくれました。
【結果として、この年の秋頃から、ゼーガンスライヒ(デヴォルザム第二大陸)の東部辺境で厳しい生活を送っていたベルカ系の人々が、少人数ごとにミッド語を習得してはアルピーノ島へ移民して行き、五年後の新暦92年には、この島の人口はついに万を超えることになります。】
また、スラディオは『どうせ船室など余っているのですから』と、ザフィーラたちにも帰途には「サラサール家の自家用船」に同乗していくよう勧めました。
スバルたちも下手な遠慮はせず、帰りのチャーター便はキャンセルして、御厚意に甘えることにします。
そうして、四日目。3月27日(ミッドでは、春分の当日)の朝には、島の簡易次元港に再びサラサール家の自家用船が降り立ち、総勢16名の乗客を乗せて、取りあえずは「ミッド首都中央次元港」へと戻って行ったのでした。
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