【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第4節】意外な取り合わせの合同訓練。(後編)
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るヴィクトーリア執務官と、その補佐官のエドガーさんとコニィさんです。
昨日は、私たちもこちらに着くなり、マダム・メガーヌから『明日には、皆さんが来られる』とお聞きして、心待ちにしておりました。皆さんのお話は、コロナさんたちからいろいろと伺っております」
聞けば、スラディオたち二組の夫婦は、少し気が早いのですが「結婚一周年」を祝い、お互いの予定を合わせて先月の下旬から、スラディオの父親が所有する「自家用船」を借りて、近隣の諸世界を巡る長旅に出かけていたのだそうです。
【サラサール家「第二分家」の当主である「スラディオの父親」は、今年もう66歳で、少し気が早いようではありますが、秋にはもう家督を一人息子に譲って引退することを考えていました。
(スラディオは「4女と1男」の末子なので、親との年齢差が大きく、「3女と1男」の末子であるジョルドヴァングとは、その意味でも「似たもの同士」となっています。)
しかし、サラサール家が「名門中の名門」である以上、一度家督を継いでしまうと、もうあまり気軽にはミッドを離れることなどできなくなってしまいます。そこで、スラディオは春のうちに愛妻とともに旅行に出かける計画を立て、親友のジョルドヴァングとその奥方のコロナを誘ったのでした。
(もちろん、バムスタールは『コロナやジャニスが、スバルたちの知り合いである』などとは知る由も無く、ルーテシアたち三人の「居留守」に協力しながらも、この件に関してはメガーヌからサプライズを受ける側の立場となっていました。)】
スラディオたちは一か月ほど前にミッドを発ち、ルーフェンとセクターティとイラクリオンとラシティを経由して、十日ほど前にはデヴォルザムに到着しました。
場所は、主にベルカ系の移民が暮らす、第二大陸「ゼーガンスライヒ」です。
その時点では、まだ『予定どおり、最後はカルナージに立ち寄って、少し遊んでから帰ろう』というだけの話だったのですが、三日前に、東部辺境の視察(?)を終えて州都次元港に戻って来たところで、四人は不意に、現地での仕事を無事に終えたヴィクトーリアたちと出くわしました。
その遭遇自体は「全くの偶然」だったのですが、そこで、スラディオはすかさず『もしもミッドに戻るのが月末になっても構わなければ、の話ですが』と、自分たちの船に同乗してゆくように、彼等を誘ったのです。
一方、ヴィクトーリアたちは元々「即時移動」でデヴォルザムに来ていたのですが、『いささか荷物が増えてしまったので、帰りは次元航行船に乗らざるを得ない』という状況でした。報告書の提出などもすでに終わっているので、急いで帰る必要は特にありません。
そこで、ヴィクトーリアたち三人は、スラディオの厚意をそのままに受け入れ、アペリオン経由で、
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