スーパーロボット大戦OGs
0061話
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不具合ばかりのASRSにしては凄いな。
「……む?」
ふと、ゲシュペンストMk-Vの様子に妙な違和感を覚えた。何だ? T-LINKシステムの効果なのか、何かを俺に教えている。教えているのだが、それが何かが分からない。
「取りあえず考えるよりも行動だ、ファイア・ダガーでも食らってろ」
あくまでも牽制として放たれたファイア・ダガーだが、複数の小型ミサイルはゲシュペンストMk-Vをかすめてあらぬ方向へと飛んでいき、爆発する。
「待て」
何故、今の攻撃がかすめた? あのバリアを使えばかする事もなく防げたんじゃないのか?
物は試しと言う事で再度ファイア・ダガーを発射するが、今度もバリアは展開されていない。
バリアの展開をやめた、のか? 何故?
疑問に思うが、そもそも相手はあのアインストなのだ。人間の俺に理解が及ばないのはある意味当然だろう。
ゲシュペンストMk-Vのバリアは強度はそれ程ではなかった。あくまでも俺の主観だが、グロウセイヴァーで発動出来る念動フィールドの方が強度的には上だったように感じる。
そんなバリアでもあのベーオウルフが操るゲシュペンストMk-Vが装備しているとなると話が違ってくる。だが、理由は不明だがそのバリアも消えた。
「これならなんとかなる……いや、なんとかしてみせる」
深呼吸をして、意識を敵機へと集中。
「加速、集中、直撃、SPブースト! 行くぞぉぉぉぉっ!」
自らを鼓舞する為、雄叫びを上げながらクロノスのブースターを全開にして最大スピードでベーオウルフへと向かう。
相手も自分の距離で戦いたい為か、こちらを待ち受けていた。
と、ゲシュペンストMk-Vの両肩のカバーが展開する。
ちぃっ、スクエア・クレイモアか!? あの攻撃をまともに受けるのは不味い。しかしあの武器の射角を考えると回避するのも間に合うかどうか微妙。ならここは肉を切らせて骨を断つ!
「念動フィールド、全開!」
念動フィールドの出力を最大にした途端、バチバチバチッという音が途切れる事無く聞こえてくる。スクエア・クレイモアで撃ち出されたチタン合金の弾が念動フィールドを削り取っている音だろう。意識が極限まで集中された事により感じた、一瞬の永遠ともいえる時間。だがそれもすぐに終わりを告げる。数発の弾が念動フィールドを突破したものの、その数は極少数であった為にグロウセイヴァーの装甲表面を削り取る程度で済んだのだ。
だがベーオウルフもそれを見越していたのだろう。ゲシュペンストMk-Vの代名詞ともいえる、額に装備されているヒートホーンでこちらを突き刺そうとしてくる。
ヒートホーンで串刺しになるのは御免被りたいので機体をロールさせる事で回避し、そのままブースターを微調整しつつ敵
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