暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0061話
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 だが幸い俺には比較的余裕があった。ベーオウルフのゲシュペンストMk-Vは近・中距離用の武装がメインで遠距離へ攻撃が可能なのは左腕についている3連マシンキャノンのみだ。そしてその3連マシンキャノンは威力的には大した事はないので、もし命中しても常時発動している程度の念動フィールドで無効化が可能だ。
 そしてベーオウルフが攻撃する時には自然とバリアも解除されるので、その点もこちらにとっては有利な要素だろう。
 これが逆に近接戦闘となるとあちらの独壇場になるのだろうが、俺にはわざわざ相手の土俵で戦うなんて趣味はないので出来ればこのまま一方的に相手をなぶっていきたい所だ。

「無理か」

 よく見ると、最初にビーム弾が命中した場所の損傷が無くなっている。マシンセルのような特殊なものを使っているのではない限り、アインストの効果だろう。
 そうなると相手の損傷が修復されるよりも大きなダメージを与えなければいけないのだが、現状の武装でそれが可能なのはファントムの一斉射撃くらいだろうか。だが、ファントムに意識を集中しすぎるといざという時の反応に不安が残る。普通の敵なら問題ないのだが、相手が相手なので少しでも不安要素は減らしておきたい。

「はあああぁぁっぁぁぁっっっっ」

 突如吠えるような声を上げるベーオウルフ。その声に意識を集中したのが悪かったのだろう。ふと気が付くとモニタにはリボルビング・ステークをこちらへと突きだそうとしているゲシュペンストMk-Vの姿が。
 馬鹿なっ、あの距離を一瞬で詰めた!?

「念動フィールド、全開!」

 咄嗟に念動フィールドを全開にするが、突き出された杭は念動フィールドをあっさりと貫通しグロウセイヴァーのコックピット、つまり俺目掛けて撃ち出される。

「ちぃっ」

 咄嗟にとは言え機体を右に多少なりともずらせたのは、運か、ブリットから吸収して増大した念動力のおかげか、はたまた内心でベーオウルフの攻略法を考えつつもその挙動を注意深く観察していた為か。
 理由はともあれ、リボルビング・ステークがコックピットを貫通するという最悪の事態はなんとか避ける事が出来た。代わりにグロウセイヴァーの左手とリニアレールガンを持って行かれたが。

「くそっ、加速!」

 このまま奴の距離にいるのは不味すぎる。精神コマンドの加速を使用し、ブースターも利用して再度ベーオウルフとの距離を取る。

「全く、きついな」

 そもそも現在連邦軍で最強の部隊と言っても間違いではないベーオウルブズを俺1人で相手取れというのが無茶な話なのだ。
 愚痴を言いつつも、機体のコンディションをチェックする。幸い損傷したのは左手とリニアレールガンのみで、その他には特に影響がない。
 と言うか、ASRSにも影響がないというのは
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