【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第3節】意外な取り合わせの合同訓練。(前編)
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ルナージにお誘いするための連絡だったんですよ」
「なんや、そういうことやったんか」
しかし、残念ながら、はやてたちの予定ももうおおよそ埋まっていました。
聞けば、シグナムとアギト、ヴィータとミカゲは、例によって、それぞれに小部隊を率いて今も他の世界で仕事の真っ最中なのだそうです。
「実は、私も『お友だち』が二人、この家へ『内緒の話』をしに来る予定が入っとるんよ。具体的な日付は、あちらの仕事の都合もあるから、まだハッキリせんのやけど、多分、25日か26日になるやろ」
他でもない「次元航行部隊の提督」が、わざわざ『べらぼうにセキュリティの高い自宅で同僚と内緒の話をする』と言っているのですから、スバルの立場では、もうこれ以上、具体的な内容など訊く訳にもいきません。
それで、スバルが反応に困っていると、はやては少し考えてから、不意に話題を変えました。
「ところで、スバル。明日は六曜日やけど、時間は空いとるか?」
「ええっと、午前中にちょっと職場の方へ顔を出さなきゃいけない用件があるんですけど、午後は丸々空いてますよ」
「ほな、早速やけどな。明日の午後に、ミウラの引っ越しを済ませてもうてもええか? それと、ミウラはいきなり明日の晩から、そちらに泊まれるか?」
「ええ。両方とも、大丈夫です」
「あと、24日には、ミウラもカルナージへ連れて行ったってくれるか?」
「はい。そうしてくれれば、アインハルトやヴィヴィオも喜ぶと思います」
「スバルにそう言ってもらえると、ホンマ、助かるわ。ミウラは、三尉への昇進それ自体には何の横槍も入らんかったから……。ああっ! バタバタしとるうちに、すっかり忘れとったけど、そう言えば、スバルも確か、来月から三尉に昇進するんやったな!」
「あ、御存知でしたか。(照れ笑い)……いや。私も、他人に言うのは実際に辞令を受け取ってからでも良いだろうと思っていただけで、別に内緒にしていた訳でも何でもないんですが」
「まあ、そうやろうな。(笑)しかし、そういうことなら、二人の昇進祝いや! 今回は、チャーター便の費用からホテル・アルピーノでの滞在費用まで、全額、私の方で負担させてもらうわ」
「それは、ありがとうございます。ゴチになります」
そこで、はやてがチラリと背後に視線を送ると……おそらく、念話で何かを伝えたのでしょう。ザフィーラが画面の脇に入って来て、スバルに言いました。
「では、明日の午後……多分、4時前後に、俺がミウラを連れてそちらへ行く。ミウラの私物など大した量ではないから、搬入作業それ自体は1時間もかからんだろう」
どうやら、業者には頼まず、自力で引っ越しをするつもりのようです。ザフィーラは大型免許も持っているので、荷物が少ないのであれば、確かにそれも
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