【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第3節】意外な取り合わせの合同訓練。(前編)
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かなりヒドい話なんじゃありませんか?」
「まったくや。私の故郷の歴史にもよぉある話やけど、ケンカという用語の正確な定義もせずに、そういうフワッとした抽象的な原則をそのまんま具体的な事件に当てはめるというのは、ホンマ、馬鹿のすることやで」
「それじゃあ、ミウラは20日から一体どこに住むんですか?」
「それで、今、頭を痛めとるトコロなんよ。ミウラは実家とももう絶縁しとるし……。まったく、こんなことになると解っとったら、あの洋館もセカンドハウスとしてキープしとくんやったわ。
もちろん、この家に住まわせても、私らはゼンゼン構へんのやけど、ミウラは4月からも職場は首都警邏隊のままやと言うし。ここからクラナガンまで毎日、車で1時間以上かけて通勤するというのも……まあ、できんことは無いんやろうけど……正直、時間の無駄やろうからなあ」
はやては続けてこう語りました。
「実のところ、ミウラの将来とかも考えて、私はしばらく前から、ミウラには首都の郊外にひとつ一戸建ての家を用意してやろうと考えとったんよ。ただ、それは『今年の末』ぐらいでも充分に間に合うだろうと思うとったんや。単身寮には普通、丸二年ぐらいは居座れるものやからなあ。……こうも予定が早まってしまうとは、さすがに想定外やったわ」
「でも、この時期にいきなり新居を探すのって……実は、割と難しいですよね?」
「そうなんよ。年度末はみんな『お引っ越しの季節』やからなあ。実際、お手頃な物件はもうあらかた押さえられとるんや。今、シャマルにも調べてもらっとるんやけど……『月末までに』ならばまだしも、『20日までに見つける』というのは、さすがにちょぉ無理っぽい感じでなあ……。
まあ、ミウラ自身も今月一杯は停職処分やし、やっぱ、一旦はあの寮からこちらの家に引っ越しさせるしか無いんかなあ? それで、月末にまた首都郊外の新居へ引っ越しというのは、もう完全に二度手間なんやけど」
はやては、いかにも「トホホ」といった表情です。
そこで、スバルはとっさにこう応えました。
「そういうことなら、ミウラはしばらくの間、私の部屋で預かりましょうか? その単身寮って、確か、私のところからもそんなに遠くはなかったですよね?」
「えっ? いや……。それは、確かにそのとおりやし、こちらとしては願っても無い話やけど……スバルは、ホンマにそれでええんか?」
「はい。私は元々、友人が泊まりに来ても大丈夫なように、少し広めの部屋を借りていますから、明日から二週間ほど預かるだけなら、何も問題はありませんよ。……あ。ただ、私は途中で四日ほど留守にしますけど」
スバルはそう言って、カルナージ行きの予定についても語りました。
「そんな訳で、実を言うと、今回は八神家の皆さんをカ
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