【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第3節】意外な取り合わせの合同訓練。(前編)
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ともできていたのかも知れないけど……この月末には、教導隊の方で「上級者用の戦技講習会」の予定が入っちゃってて、私は教える側だから「私用で欠席」という訳にはいかないのよ。
うん。そうなの。フェイトちゃんも先月から、仕事で辺境の世界へ行っててね。早くても来月の後半にならないと、ミッドに戻って来ること自体ができないと思う。
ああ。それから、エリオとキャロも、何だか「随分とお世話になった人たち」が新年度から何人も異動になるらしくて、この月末は「送別会」続きで身動きが取れない、みたいなことを言ってたよ』
その直後に、一応は確認の連絡を入れてみましたが、エリオとキャロ(22歳)の方は、やはり、なのはが言ったとおりの状況でした。
(管理局員もやはり公務員の一種なので、どうしても、この種の「義理」を欠かす訳にはいかないのです。)
また、じきにヴィヴィオ(18歳)の方からもこんな連絡がありました。
『今し方、アインハルトさんの方から話を聞きました。24日なら大学ももう春休みですから、また気分転換がてら、付いて行っても良いですか? 右膝のせいで、相変わらず訓練への参加はできないんですけど』
もちろん、スバルはこれを快く承諾します。
さらに、スバルはその晩のうちに「ダメ元で」八神家の方にも連絡を入れてみたのですが、こちらは何やら「取り込み中」といった感じでした。
はやての背後では、リインとシャマルとザフィーラが、いささか慌ただしそうに動き回っています。
「お? なんや。スバルから連絡とは、珍しいなあ」
「何だか、お忙しいところにお邪魔してしまったみたいで申し訳ありません。……ところで、何かあったんですか?」
「それが……実は、ミウラが単身寮でちょぉ『やらかして』もうてなあ。急な話やけど、20日までには寮から出て行かなアカンことになってしもうたんよ」
「ええ……。あの子、一体何をやらかしたんですか?」
「まあ、平たく言うと、ちょっとした暴力事件や。男子寮の方からエロ目的で女子寮に忍び込んで来た男子を、ミウラが『自分の力で殴ったらケガをさせるから』と、とっさの判断で投げ飛ばしたんやけどな。その相手が、実戦経験とかカケラも無い子だったらしく、受け身のひとつも取れずに脳天から床に落ちて、いきなり頭蓋骨が割れてもうたんよ」
「あちゃ〜」
「それで、その子は即座に救急車で病院に運ばれて……幸い、後遺症とかは何も残らんかったんやけど、その子がたまたま『お偉いさん』の息子でなあ。その親御さんがギャンギャン騒ぐもんやから、結局は『喧嘩両成敗』みたいな結末になってもうたんや」
「でも、その子って、未遂とは言え、性犯罪者の一種ですよね? それで、ミウラの方まで『すぐに寮から出て行け』というのは、
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