【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第2節】新暦86年の出来事。(後編)
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し、その場合には、事前に一言、連絡してほしい』と言ってもらえました。
その後、ダールヴは「広域捜査官の外部協力者」という肩書きのおかげで、ユーノからのいろいろな調査依頼をより手際よくこなせるようになります。】
今回の調査の結果、アヴェニール四兄妹は、確かに、前4年の「ディオステラの悲劇」における直接の被災者であることが確認されました。
当時、長兄ガルムスもまだ10歳児でしたが、彼は8歳と5歳と2歳の弟妹を助けて、崩壊した都市の中で生き延び、翌月にはスクライア一族に拾われたのです。
一方、ユーノも〈本局〉の側で「グレイン・サルヴァム」のことを調べようとしたのですが、彼の素性に関しては、何故か「特秘事項あつかい」になっていることが解りました。
どうやら、四年前の〈モグニドールの惨劇〉には、一般に知られている事実以外にも、何かもっと重大な秘密が隠されているようです。
【この話は、また「インタルード 第3章」で詳しくやります。】
また、同じ頃(86年9月)、ミウラ(19歳)はついに「法定絶縁制度」を利用して、実の父母や兄たちと正式に縁を切りました。
決して『深刻に憎み合っていた』というほどの状況ではなかったのですが、お互いに『もう縁を切りたい』という気持ちがどうにも強くなりすぎてしまったのです。
これによって、ミウラは遺産の相続権などを失った代わりに、『今後、兄たちの結婚式があろうが、父母の葬式があろうが、それに顔を出す義理は全く無い』ということになりました。
【なお、「リナルディ」は、「ミッドならば、どこにでもある苗字」なので、互いに「あえてそれを変えるほどの必要性」は感じませんでした。
先に「キャラ設定1」でも述べたとおり、ミッドでは「法定絶縁」に際して、一方が苗字を変えてしまうことも決して珍しくは無いのです。】
さて、話はまた少しだけ遡って、IMCS第34回大会のお話ですが……。
昨年に続き、「ミッド中央」の地区予選では、またもや大波乱がありました。昨年の優勝者テッサーラ・マカレニア選手(17歳)が、エリートクラスの一回戦で「全く無名」の新人選手ディアルディア・ヨーゼル(12歳)にいきなりKOされてしまったのです。
ちなみに、テッサーラ・マカレニア選手は、アンナと同じく、「81年のIMCS第29回大会に、12歳で初出場」しました。
(つまり、彼女は、ヴィヴィオやコロナやリオとも同い年です。)
彼女は非常に優秀な選手でしたが、同時に、コンディションが今ひとつ安定しない選手でもありました。84年にも、ミッド中央の都市本戦で優勝しておきながら、都市選抜では格下の選手(西半部の都市本戦優勝者)に思わぬ不覚を取っています。
それにしても、86年の地区予選で
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