【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第1節】新暦86年の出来事。(前編)
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ファイラー〉を封印する作業は、すべて完了しましたが、まだどこかに隠れている個体がいないとも限りません。第二陣のおよそ半数は、引き続き現地に残って警戒に当たることになりました。
【そして、実際に、これから何日かの間に、首都近郊の各地でまた何個かの〈ディファイラー〉が回収されました。】
なのはとフェイトは、艦内で「朝食なのか昼食なのか、よく解らない軽食」を取りながら、少し二人だけで話をします。
「朝ごはん抜きだなんて、体に悪いよ。フェイトちゃん。(笑)」
「文句は〈ディファイラー〉に言ってちょうだい。……と言うか、なのはだって、多分、似たような状況よね?」
「あはは。それもそうか」
二人でひとしきり笑いあってから、フェイトは不意に真顔に戻ってこう語りました。
「今回は、舞台がたまたま〈本局〉と一等航路で結ばれた世界だったから初動が間に合ったけど、『もしも、これが辺境の世界だったらどうなっていたか?』と思うと、ぞっとするわ」
「うん。極端な話、もしも新暦65年の地球で同じことが起きていたら、さしものクロノ君も完全に『お手上げ』だっただろうね」
「ええ。〈ディファイラー〉は、ジュエルシードよりも、ずっと性質の悪いロストロギアだからね。……でも、〈ディファイラー〉は48年前に、グザンジェスで一度、完全に滅ぼしたはずだったのに……」
「まさか『虚数空間から舞い戻って来た』という訳でもないだろうし……。もしかしたら、エクリプスウイルスのように、どこかに『母体』があるのかな?」
「だとしたら、今後もまだ同様の事件は起こり得る、ということよね?」
「もちろん、そうなってほしくはないんだけどね」
【なのはとフェイトが懸念したとおり、これからまた24年も先の新暦110年には、ついに〈ディファイラー〉の母体が「人知れず」パルドネアの上空に出現してしまうのですが……それはすでに「この作品の守備範囲」ではありません。】
その後、なのはと武装隊は、また即時移動で〈本局〉へと戻り、フェイトたちを乗せた〈バゼムラート〉も、また「通常の巡回任務」に戻りました。次の寄港地は、『地上では自分の体重が15%も軽くなったように感じる』ことで有名なゲルドラングです。
そして、セディール・ブロスカン提督の率いる一行は、それ以降の寄港地では何の事件にも遭遇すること無く、〈ディファイラー事件〉のおよそ半月後、7月になってから、ほぼ予定どおりの日程で〈本局〉に帰投したのでした。
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