【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
【第1節】新暦86年の出来事。(前編)
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うやく「少数精鋭の武装隊」が「第一陣」として〈バゼムラート〉に転送されて来たのですが、臨時にそれを指揮していたのが、偶然にも高町なのは一等空尉でした。
結果として、この事件は「本局の〈エース・オブ・エース〉の健在ぶり」を世に知らしめることになります。
(一方、アインハルトも大いに活躍はしたものの、なのはやフェイトに比べれば、自分はまだまだだと痛感したのでした。)
さらに1時間半後、より規模の大きな第二陣が〈本局〉から到着した時には、すでに現地の状況はかなりの程度まで収束に向かっており、あとは「落穂拾いも同然」といった状況になっていました。
ザハロームには、すでに夕闇が迫っています。
なのはたち第一陣は、第二陣と交代して〈バゼムラート〉に帰艦し、休息を取りました。いくら精鋭の空士たちでも、『90分間、ほぼ全力を継続する』というのは、さすがに厳しいものがあります。
そして、現地が完全に夜になる頃には、状況もほぼ収束しました。〈ディファイラー〉関連の事件としては、史上最速の収束だったと言って良いでしょう。
ヴェトルーザの地上本部からは、セディール提督とフェイト執務官となのは一等空尉に「特別の感謝」が贈られる結果となりました。
一方、艦内では、セディール提督らの賞賛に対して、なのははあくまでも謙虚な態度を崩しませんでした。
「今回は、発見と報告が早くて本当に助かりました。正直なところ、それらがあと一日でも遅れていたら、ザハロームが夜の間に、もっともっと大変な事態になっているところでした。
それと、当然ながら『48年前のデータ』は大変に役に立ちました。相手がどういう存在なのかがあらかじめ解っているのなら、作戦の立てようもあります。私たちも、もしこれが初見だったら、危なかったでしょう」
セディールは、会食の機会を失ってちょっと残念そうでしたが、その程度のことは仕方がありません。
【なお、全くの余談ですが、ヴェトルーザ共通語は「各管理世界の公用語」の中ではかなりの少数派となる「発音の上でLとRを区別しないタイプの言語」です。
(主要な22個の管理世界における公用語に限って言うと、そうした言語は、他にはドナリム標準語とセクターティ共通語とゲルドラング標準語しかありませんが、主要な世界に限らずに言えば、スプールスやダムグリースで用いられているテルマース語など、それなりの数の言語が「発音の上でLとRを区別しないタイプの言語」となっています。)
ヴェトルーザ人は一般に、同じ「ラ行音の子音を表わす文字」を、全く無意識のうちに、それが語頭や音節末にある時にはL音で読み、それ以外の場所にある時にはR音で読んでいるのです。
(つまり、「セディール」の方はL音で、「ブロスカン」の方はR音です。)】
さて、〈ディ
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