暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第8章】なのはとフェイト、復職後の一連の流れ。
 【第1節】新暦86年の出来事。(前編)
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
正式に「カルナージ地上本部」が設立されました。
 地上本部とは言っても、その中に、実動部隊はまだ「首都警邏隊」と「離島警邏隊」があるだけです。実際、「ベルーラ市内」と「アルピーノ島」以外の土地には、人間などまだ誰ひとりとして住んでいないのですから、それも仕方の無いことでしょう。
 そして、ルーテシア(21歳)は、あくまでも「形式的に」ではありますが、「離島警邏隊」の隊長となりました。
(そもそも、84年のうちに捜査官の資格と准尉の階級を取得しておいたのは、このためだったのです。)

 また、この4月から、戸籍の上で『カルナージを「本籍地」として選択する』ことが一般に可能となり、メガーヌとルーテシアとファビアは即座に、「ホテル・アルピーノが建っている土地」をそのまま自分たち一家の「本籍地」にしました。
(なお、バムスタールも、この時点で本籍地をアルピーノ島に移しました。)


 一方、同4月には、ヴィヴィオ(17歳)が大学に進学して特待生専用の学生寮に入り、コロナは高卒で管理局に入って技官となり、また、昨年の春に結婚していたミカヤ(25歳)は早速、長女を出産しました。
 そして、ジャニス(20歳)は、何と「名門中の名門」サラサール家の「第二分家」の御曹司(おんぞうし)であるスラディオ(23歳)と結ばれます。

【なお、スラディオとジャニスの結婚式には、コロナも新婦の友人として招待されましたが、ジョルドヴァングも新郎の友人として招待されていました。
(この時点で、コロナとジョルドヴァングは、実はすでに婚約しています。)
 また、スラディオの母方祖母はテオドールの下の妹であり、系譜の上では、スラディオは「ハロルド・ダールグリュンのハトコ」に当たる人物なので、ヴィクトーリアも父親の名代(みょうだい)として出席していました。
 そのために、屋外での披露宴における「余興」は、ほとんど戦技披露会のような代物になってしまったのですが、それはまた別のお話です。(笑)】


 また、翌5月になると、コロナ(17歳)がいきなり結婚し、周囲を驚かせました。
 お相手は、もちろん、婚約者である「クヴァルニス地方の名家の末子」ジョルドヴァング・メルドラージャ三等陸尉(23歳)です。
 見るからに野獣(けだもの)のような風貌の、上背(うわぜい)が2メートルにも達する巨漢で、小柄なコロナとの身長差は、実に40センチあまり。筋肉質で横幅も広いので、体重比に至っては、軽く2.5倍を超えています。
 ヴィヴィオたちは当初、『これって、何かの犯罪なんじゃないの? もしかして、家族ぐるみで弱みでも握られたの? 事実上の人身売買とかじゃないよね?』などと、大いにコロナの身を案じたのですが……。
 実際には全然そんなことはなく、ただ単に『ジョルドヴァングが、I
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ