第三章
俺たちはまた職員室にて説教をくらっている。そしてこれはケース 比企谷。
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ん比企谷の言ったことがよく理解できなかったのだろう。ま、当然と言えば当然だ。俺も変わってるが比企谷も同じくらい変わり者だ。
平塚先生は落ち着きを取り戻したのか自然に尋ねる。
「君は専業主夫になりたいのか?」
さすが先生。理解が早いなぁ。
平塚先生の問いかけに比企谷は平然と答える。
「それも将来の選択肢の一つかなって」
「ドロドロと目を腐らせながら夢を語るな。せめてキラキラと輝かせろ。...参考までに聞くが、君の将来設計はどうなっているんだ?」
...将来設計。あんまり考えたことなかったなぁ...。でも、比企谷の将来を気にする前に自分の将来を心配した方がいいと思います。平塚先生...。
その平塚先生の問いにまた比企谷は理路整然に答える。
「まぁ、それなりの大学に進学しますよ」
ここまでは普通。俺も同じことを答えるだろう。
この場合、問題なのは就職について。賭けてもいい。ここが最大の山。このあと俺の番がまわって来たときに俺のライフを守りきることができるのか、もしくは闇のデュエルが始まってしまうのか...。
そう俺の生死に関わる問題になりかねない。...頼む、比企谷。
平塚先生はやはりその事について尋ねた。
「ふむ。その後、就職はどうするんだ?」
...頼む。マイ ゴット 比企谷八幡。俺の生命は君に託された...。
「美人で優秀な女子を見繕って結婚します。最終的には養ってもらう方向で」
嗚呼、俺の望みは断たれた。まぁ、わかってはいたけど...。ちくしょうデビル八幡め...。許さん。
...だからなんなんだっつーの、この脆い友情。友情?絶対違うだろ...。
ま、比企谷と俺の関係は都合のいい友人関係にあるということで...。いや、やっぱ友人でもなんでもないや。ただのぼっち二人。そうだ、これにつきる。...俺たち悲しすぎんだろ...。
「就職って言っただろ!職業で答えろ!」
というわけでやはり平塚先生は納得いかなかったようだ。
「だから、主夫」
そこは譲れないんだね、比企谷。...ああ、Oh,my life! 去らば一人もいない友よ...。
友達がいない俺の別れの言葉が独り言と化していると平塚先生が大声を出した。
「それはヒモと言うんだっ!恐ろしいくらいダメな生き方だ。奴らは結婚をちらつかせて気づいたらいつの間にか家に上がりこんできてあまつさえ合鍵まで作ってそのうち自分の荷物を運び始め、別れたら私の家具まで持っていくようなとんでもないろくでなしなんだぞっ!?」
詳しすぎる...。息切れして目まで潤んできてるよ...。
...あんまりだっ!平塚先生が可哀想すぎるっ。やめてください平塚先生...、自堕落な人生を送ろうとしている俺の決意を揺らがさないでくださいっ...。あん
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