第五十話 眠りと死その三
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「もうな」
「そやな」
中里もそれはと応えた。
「何処にもないな」
「あの神話やとな」
「まず下半身がな」
性欲のことがというのだ。
「限られた神様以外はな」
「ないな」
「ああ、そうした神様でも」
性欲を出さない様なだ。
「かっとしたらな」
「滅茶苦茶するな」
「凄いもんや」
「ほんまな」
「人間的と言うが」
ギリシアの神々はだ。
「無茶苦茶や」
「そやな」
「そしてもっと言うと」
「人もな」
「同じやからな」
その神々とだ。
「実際」
「そやな」
「そやからな」
だからだというのだ。
「あの神話はな」
「かなりのもんやな」
「その酷さはな」
「そやな」
「どうもな」
「それでそれはどないしてや」
「形成されたか」
それはというと。
「自然か」
「豊かな」
「それがあってやな」
「ああなってるな」
「そや」
「神霊さん達はそれぞれ司るもんがあって」
「それと一体化してるとこあるからな」
それ故にというのだ。
「ギリシアの神様達はな」
「司るもんが性格にもやな」
「行動にもな」
「影響してるんやな」
「そや」
「それでも何かな」
リーはどうにもという顔で述べた。
「あの神話は人もやからな」
「感情の赴くまま動くな」
「そうやからな」
だからだというのだ。
「そこがな」
「気になるな」
「どうもな」
こう言うのだった。
「神様がそうやのはな」
「それぞれの司るもんが出る」
「それはわかるが」
「人もやのはな」
「ああ、自分がギリシア神話に詳しいこともな」
リーはこのことも話した、中里がギリシアの自然環境の歴史それにそこから来るギリシアの神々のことを語ったことを指摘した。
「気になるが」
「ああ、それな」
「何でや」
「漫画からや」
中里は笑って答えた。
「ある漫画からあの神話好きになってな」
「調べてな」
「詳しくなったか」
「そや、星座をモチーフにしてて」
そうしてというのだ。
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