暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
十二話
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アインハルトside

「あれは…?」

クロムさんの手と足に巨大な爪でしょうか?

「うわー。クロムくん。少しスイッチ入っちゃったのかな?」

「あいつがどんなつもりで立ってるように見せたり、雷装を使ったのかはわからんが……。いつものクロムではないな」

いつものクロムさんじゃない?一体どういう……

「ストラトスには少しわからないだろうな……。あの雷装、俺もミルテもクロムが使ってるのを見るのは実に二年ぶりになる…。それにあいつは立てなくなってからは、ずっと射撃系の魔法しか使ってなかった……」

「それがいきなり近接になるし、さっきの背負い投げだってブレがなくて綺麗に決まってるし。とても二年間、特訓の類をしてなかった人とは思えないよ」

一体、どう言う事なんでしょうか?


クロムside

「さて、行こうか」

縮地で相手の後ろに回り込む

「ッ!?」

反応が遅い

「轟雷双爪斬!!」

両手の雷の爪で相手を切り裂く。相手は空を舞った……

ま、非殺傷は解除してないから、少しの火傷と擦り傷で済むと思うよ

「しょ、勝者!クロム・エーレン!!」

圧倒的な速さでその試合を終えた


控室に戻る前にジャケットを解除し、車椅子に座る

「お前、まだそんなに戦えたんだな」

先生からそんな事を言われる

「ええ。まだ現役を引退した覚えはありませんから」

そう言って、僕は校舎の方に戻った


教室に戻り、帰る準備をする

「ふう。どうだった?ロンド」

≪雷装の展開には問題なし、虚空瞬動にも異常はなし。合格ですね≫

「良かった。後はあれに戻す事だけだね」

もう絶対に抜かないと決めた物を……

≪それはまた合宿中にしましょう。明日の準備もありますから≫

ま、仕方ないよね

「先に帰ろうとするな……」

アス達も戻ってきたみたいだし……

「ねぇクロムくん。これからみんなで明日からの使う物の買い出しに行かない?」

「買い出し?んー…確かに僕も色々と不足していた物があったから、行こうかな。アインハルトさんは?」

「私もご一緒します」

ま、アインハルトさんも女の子だって事で……

「それじゃあ、さっさと行こう……。ミルテがいるからいくら時間があっても足りない」

「それはどう言う意味かな!?アスくん!」

あー…確かにミルテの買い物はいつも時間がかかるからね

「速いとこ行こうか」

「クロムくんまで!?」

そんな会話をしながら、僕達四人は色々と物が揃うデパートに向かった


「あ、アインハルトさん!あっち、見てみよう!」

「え?ちょっミルテさん!?」

ミルテに
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