暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
十二話
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外はまだ明るいけど、二人共一応まだ怪我人だからね。無理して歩いて帰るのはオススメ出来ないかな。え?アスはいいのかって?男は多少の無理が付き物だからね

「クロムさん。私は別に1人でも……」

「ええ。別にいいわよ」

アインハルトさんの言葉を遮るように先生が言葉を重ねる

「ありがとうございます。では、僕はこれで失礼します」

そう言って、僕は医務室を後にした


先生side

全く。あの子はホントに食えないって言うかなんて言うか

「それで?起きてるんじゃないの?ミルテちゃん」

「ううぅ…。気づいてたんですか?」

カーテンを開けて、顔を赤く染めたミルテちゃんがこちらに来る

「ええ。その様子だと、クロムちゃんに何か言われた?」

「頭撫でられながら、一緒に強くなろう的な事を……」

思い出したのか、さらに顔が赤くなるミルテちゃん

「いいわねー。青春してて。さて、二人共、送って行くわ」

「いえ、それは先生に迷惑が…」

「大丈夫ですよ。もう普通に歩けますから」

アインハルトちゃんもミルテちゃんもそっけないわねー

「ダメよ。貴方達の保護者みたいな人からのお願いなんだから」

「………わかりました」

「わかりました」

渋々了承してくれた二人。さて、送りながらどんな事を聞きましょうかね


クロムside

「ロンド。明日はいよいよ僕達だね」

≪はい。大丈夫ですか?≫

「うん。大丈夫だよ。誰が相手になるかはわからないけど、少しだけ本気でやってみたいと思うんだ」

だから、ロンドには少し試してもらいたい事があるんだ

≪試してもらいたい事ですか?≫

「うん。これが出来れば、多分アインハルトさんと戦った時より力を出せると思うんだ」

前に聞かせてもらったけど、前にアインハルトさんと戦った時はロンドいわく、僕の全盛期の三分の一も出てないとか……

「せめて三分の一は出せるようにしたいんだ」

≪ですが、マスター。マスターは……≫

「うん。多分フィールドに立ったら、記憶が邪魔して戦えないかも知れない。でも、そろそろいい加減、乗り越えなくちゃさ」

この試験をその切っ掛けにしたいんだ

≪………。わかりました。それで?私が試す事とは?≫

「ああ、うん。家に帰ってから説明するよ」

僕も強くならなきゃいけないよね。いろんな意味で……


翌日。テスト最終日。全ての筆記試験が終了して、昼休み

教室でいつもの四人組で話している

「クロムくん。朝にも話したけど、合宿。ホントに私も一緒に行っていいの?」

「うん。明日は試験結果が渡されて、その後に四時限だけだから。終わったら、僕
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