十二話
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ルが低かったって事なんだけどね
「それに、足も少し捻ってるよね」
「……捻ってなんていません」
それは肯定と同じ事だよ
「見様見真似で縮地を使ったんだ。着地に失敗して、足捻ってるよね。ちゃんと見てるからね?引き摺ってこそないけど、足に気を遣いながら歩いてることぐらい」
「……」
プイっと顔を背けるアインハルトさん
「ほら。行きますよ」
「あ、引っ張らないで下さい…!ちゃんと自分で歩きますから…!」
車椅子の動かすスピードでアインハルトさんを引っ張って医務室に向かう
「失礼します」
「あら?逢引きならお断りよ」
やっぱり来るんじゃなかったかな?
「誰が逢引きですか。ミルテとアスの様子はどうですか?」
「二人共、擦り傷とかは多いけど、別に骨が折れたとかひびが入ったとかはないわ」
あれで骨が逝ってないってすごいなー。リーヴァの一撃なんて絶対、肋骨の一本や二本持ってかれたと思ったんだけどな
「それじゃあ、こっちもお願いします」
アインハルトさんを前に出す
「あら?ミルテちゃんの対戦相手のアインハルトちゃんじゃない。どうしたの?」
「最後のミルテの一撃が時間差で骨にひびを入れたみたいなので、診断お願いします。治せるようだったら、治しちゃってください」
「わかったわ。いらっしゃい」
流石に観念したのか、大人しく先生の近くに行くアインハルトさん
「さて」
この模擬戦場に備え付けてある医務室のベッドは全部で五つ。内二つだけがカーテンが閉まっている状態。まだ寝てるのかな
「そーっと」
「俺は起きてる……」
一番端のベッドを覗いてみると、アスが起きていた
「みたいだね。リーヴァはどうだった?」
カーテンの中に入り、ベッドの横に車椅子をつける
「完敗……だ」
「そうかな?完全敗北ってわけではなさそうだけど?」
リーヴァだって、最後の方は立ってるのもやっとの状態だったろうし……
「でも、専用デバイスとオリジナルの魔法には驚いたね。いつからだい?」
「魔法は半年くらい前だ……。デバイスはつい二日前に届いた…」
二日か。よくあそこまで使いこなせたね。二日だとまだ慣れなくて難しいくらいだと思うけど
「二日徹夜して慣らした……」
なるほど、だから勉強がおろそかになっていたわけだね
「それにしても、アスが収束魔法に走るとは意外だったな」
数で攻めるタイプは複数操作を基本の戦術にするからね
「昔、お前俺に言っただろ…?」
「え?何を?」
「アスには必殺級の技や魔法がないよねって……」
あー確かに言ったような気がする。でも、あの時はまだ汎用型を
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