十二話
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「私は敵に回しちゃいけない人を敵にしちゃったのかな?グングニル」
≪まさかあそこまでとは思ってもみませんでした。戦いのプロとは言いませんが、それに近い存在のようですね≫
「……(それにしても、さっきの一撃。左手で受け止めた時、もの凄い揺れを体に感じましたが、あれは一体……)」
でもさっきの一撃が効いてないってわけではないはずだよね!
「エシェル流、地響き!」
槍を地面に叩き付ける
「ッ!?」
すると、もの凄い揺れがアインハルトさんを中心とした特定の範囲で起こる
「くっ……!」
揺れが強すぎて、体勢を保っていられなかったのか、地面を蹴って上に逃げるアインハルトさん
「無駄だよ。エシェル流、振風!」
槍を何もない空に向かって振ると、何かに当たったように止まり、次の瞬間……
・・・・・
空が揺れた
「なっ!」
空での揺れでバランスを崩すアインハルトさん
「空駆け!」
・・・・・・・・・・・・
一度、地面を蹴って飛び、空に足をつけてさらに蹴る
「はぁ!!」
一瞬でアインハルトさんの真上まで移動し、アインハルトさんに向かって槍を振り下ろす
そのまま、地面に叩きつけられるアインハルトさん……
≪ブーストギア1st≫
空中で移動魔法を行使し、距離を取った場所に着地する
「なるほど……」
煙を振り払い、少し傷があるアインハルトさんが姿を現す
「収束魔法ですか」
「あはは……。うん。正解」
私が使う“重ノ型”の正体。それは収束魔法。でも、撃ち出す為の収束魔法ではなく、残留魔力を集めて束ねて、自分の力を最大限まで引き上げる。グングニルを介して、私にもその力は流れてくるって言うのがデメリットかな
「そうですか。(これは少し不利な状況ですね……)」
「さぁ……。行くよ?(アインハルトさんは収束魔法しか気づいてない。流石にこれを気づかれちゃうと、すぐに対処とられちゃうから、いいんだけどね)」
・・・・・・・・・・・・・
そう。アインハルトさんは収束魔法しか気づいていない
私としても、これを気づかれちゃうとこの不利な状況がさらに不利になる。だから、バレるのだけは避けたいけど……
「気づかれてない事を祈ろうかな!」
魔力収束を開始する。止まっていると格好の的になってしまうので、接近しながらだけど
でも、残留魔力がここまで大量にあると、出力制御が難しくなっちゃう可能性が高いんだよね……
「ま、でもそこはグングニルを信じるからね」
≪お任せ下さい。レディ≫
もう一度、縮地でアインハルトさんの後ろに回り込む
「同じ手で
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