暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
十話
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まだまだ全然かなわなくって……

できれば今よりもっと仲良くなって、一緒に練習したり、お話したりしたいんだけど…

「あ。高町ちゃん、アインハルトさん。おはよう」

「クロムさん。おはようございます」

「おはようございます!クロムさん」

灰色のセミロングの髪。なにより車椅子に乗っている事が目立つ男の子の先輩

アインハルトさんと同じ中等科一年のクロム・エーレンさん

クロムさんは学院の図書館の司書さんをしており、みんなが司書さん司書さんと呼ぶせいで、わたしもこの間まで本当の名前を知らなかったの

格闘技についての知識も豊富で、よく色々と教わったりしているかな。リオやコロナも一緒に

「今日は遅い登校ですね」

「あはは…。昨日の夜少し、夜更かししちゃてね。気づいたらいつも起きる時間より遅かったんだ」

アインハルトさんと親しそうに話すクロムさん。いいなー。わたしもあんな風にアインハルトさんとお話してみたいな

『だって、ヴィヴィオの好きな人なんでしょう?そのクロムくんって』

なのはママのあの言葉を思い出し、顔が赤くなってしまう。うぅー…なのはママのせいでクロムさんの事、変に意識しちゃうよー……

「あれ?高町ちゃん。顔が赤いけど、大丈夫?」

「へっ!あ、はい!大丈夫です!」

「――――ヴィヴィオさん。あなたの校舎はあちらでは」

「あ!そ、そうでした!」

中等科の校舎の方まで来ちゃってたんだ。恥ずかしい…

さらに顔が赤くなるのがわかるよー……

「それでは……」

「あ。ありがとうございます。アインハルトさん」

「――――遅刻しないよう、気を付けてくださいね」

背を向けた状態で軽く右手を上げて注意してくれるアインハルトさん

「うん。あと、調子悪いようだったら、すぐに保健室に行くように。ね?」

「はいっ!気を付けます!!心配ありがとうございます!」

そう言って、初等科の校舎の方へ引き返して走る


アインハルトさんとはなかなかうまくいかなかったり、なにげない一言が嬉しかったり、そんな一喜一憂な日々だけど……

今はもうなくなってしまった旧ベルカの出身同士

“強くなりたい”格闘技者同士

触れ合える時はきっとあるから

「……ていうかー。今日も試験だよー!大変だよー!」

「そうなんだよね〜〜!!」

リオと一緒にテストについて嘆く。だってテストの日にち多いんだもん

初等科も中等科もただいま一学期の前期試験の真っ最中です

「でも、試験が終われば土日とあわせて四日間の試験休み!」

「うん!楽しい旅行が待ってるよー」

リオもコロナも楽しみにしてるんだ。わたしも楽しみ

「宿泊先も遊
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