暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
九話
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「ありがとッス。アインハルト」

「「ありがとうございます」」

ウェンディさんに続いてウェズリーちゃん達もお礼を言う

「ああ…。いえ……」

そう答えた瞬間、アインハルトの視界が少しぶれる

「あらら」

そして、ティアナさんに寄り掛かるように倒れてしまう

「す、すみません……。あれ!?」

「ああ。いいのよ。大丈夫」

「最後の一撃の時に一瞬だったけど、高町ちゃんはカウンターを打ち込んでたんだ。それが時間差で効いてきただけだから、心配いらないよ」

「く、クロムさん……!?」

はーい。クロムさんですよー

「だ、大丈夫……。大丈夫、です」

無理に動くけど、やっぱりふら付いて倒れてしまう

「よっと!」

今度はスバルさんだね

「いいからじっとしてろよ」

「そのまま、ね」

「……はい」

恥かしいのか、少し頬を赤く染めるアインハルトさん

「それにしても遅かったな。クロム」

「モニターで試合を見ながら来ましたから。見応えがありましたよ」

やっと今の時点での二人の本気も知れた事だしね

「んで、断空拳はさっきのが本式か?」

「足先から練り上げた力を拳速から打ち出す技法そのものが「断空」です」

へー気とかは使わないのかな?断空拳を出す時に気は感じられるんだけど……

「私はまだ拳での直打と打ち下ろしでしか撃てませんが」

「なるほどな。――――で、ヴィヴィオはどうだった?」

そのノーヴェさんからの質問を受けた時、一瞬だけこちらに視線を向けたアインハルトさん

「彼女には謝らないといけません。先週は失礼な事を言ってしまいました。――――訂正しますと」

「そうしてやってくれ。きっと喜ぶ」

そう言ってニカッと笑うノーヴェさん

車椅子を動かし、アインハルトさんに近づく……

「答えは見えた?」

「クロムさん。……はい。彼女は覇王《わたし》が会いたかった聖王女ではありません。……ですが、わたしはあの子とまた戦いたいと思っています」

「うん。合格。その回答を待ってたよ」

未だに目を回している高町ちゃんの元へ近寄り、手を取るアインハルトさん

「はじめまして。……ヴィヴィオさん。アインハルト・ストラトスです」

それは起きてる時に言ってあげればいいのに……

「それ、起きてる時に言ってやれよ」

ノーヴェさんが同じ事を考えていたみたい

「……恥ずかしいので嫌です」

プイっとそっぽむいてしまう。全く、素直じゃないね

「どこかゆっくり休める場所に運んであげましょう」

「「はい!」」

アインハルトさんが高町ちゃんを背負い、休める場所へ連れて行く……

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