九話
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――――「このあいだはごめんなさい」と――――
正面からの攻撃を腕の交差で受け止める。
やっぱり重い…!!
次の攻撃を顔逸らしてよるが、掠ってしまう
それでも攻撃は止まない
なら…!!
一瞬だけでも隙を狙うだけ…!!
わたしの全力
わたしの格闘技《ストライクアーツ》!!
右フックを避けた時の一瞬隙をつき、腹部への一撃を入れられた!
アインハルトside
思った以上の力に驚き、後ろに下がってしまう
さらに追撃してくる彼女……
これをクロムさんはわかっていたとでも言うんですか!
追撃をガードし、そこから攻撃の流れを自分へ戻す
でもこの子は――――
なんど本気の拳を打ち込んでも倒れない。それどころか、受け流されてしまい、攻撃まで通してしまう……!!
なんでこの子はこんなに一生懸命に――――?
師匠が組んだ試合だから?友達が見てるから?
ヴィヴィオside
大好きで、大切で、守りたい人がいる
小さなわたしに強さと勇気を教えてくれた
世界中の誰よりも幸せにしてくれた
強くなるって約束した――――
だから――強くなるんだ!!
「あああぁっ!!」
どこまでだって!!
クロムside
ついたにはついたのだけど、今更あそこに入って行く勇気はないので、モニターで観戦……
「あああぁっ!!」
高町ちゃんの強烈な一撃がアインハルトさんに直撃……だったら、あそこでまた勝敗はわからなかっただろうね
「この勝負……」
アインハルトさんの勝ちだ
ギリギリで防御を間に合わせたアインハルトさんから凄まじい気が発せられた
≪来ますね≫
「覇王…断空拳!!」
あの日、受け止めただけで体全体にダメージを受けたあの一撃が高町ちゃんに入った……
「――――一本!そこまで!」
「さて、じゃあ行こうか」
≪はい≫
戦いを最後まで見届けた後、彼女達に元へと向かった……
「陛下!!」
「ヴィヴィオ!!」
オットーさんとディードさん、ウェズリーちゃんとティミルちゃんが真っ先に高町ちゃんの元へ向かう
それに遅れて、ノーヴェさん達も高町ちゃんの元へ……
「ヴィヴィオ、大丈夫か?」
どうやら目を回しているみたいだね。ま、断空拳をもろに直撃でもらったんだから、そうなるよね
「怪我はないようです。……大丈夫」
「アインハルトが気を付けてくれたんだよね。防護《フィールド》を抜かないように」
流石に防護まで抜いたら高町ちゃんは入院だよ。絶対肋骨の一本や二本持ってかれるから……
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