九話
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去年みたくはなりたくないからね。流石に」
≪だからっていきなり学年主席をとりに行きますか≫
「一回くらいは取っておかないとね。局に入れないかもだしね」
そう。僕の進路は管理局に入る事。JS事件の時の解雇者の数と無限書庫のおかげで結構黒いところまでは知っているつもり……
少しでもよくできればとは思ってるけどね……
「でも足が治らない限り、非戦闘員扱いになりそうだけどね」
≪まず入局テストすら受けさせてもらえませんよ≫
あー…うん。その可能性もなくはないね
≪その可能性しかありませんよ。マスター≫
「中等部卒業まで二年か……」
あと二年で歩けるようにはあれないよね
≪マスターは中等科卒業後は士官学校に?≫
「そのつもりなんだけどね。やっぱり足が治らない限りはバディになった人に悪いから……」
諦めるつもりと付け加える
≪マスター…≫
「さて、早いところ教室に戻って勉強しないとね」
さっさと話を終わらせる。これ以上は話しても虚しいだけだからね……
教室に戻り、早々と勉強をする僕だった……
放課後。いつも通りの授業が終わり、帰る準備をする
「クロムさん」
「ん?アインハルトさん。どうかした?」
アインハルトさんが話しかけて来た。はてさて、何の話かな
「これから少し、お時間いただけますか?」
「うん。いいよ」
「ありがとうございます。では場所を変えましょう」
場所を変える言う事でアインハルトさんの後ろをついて行く
後をついて行きついたのは市民公園の公共魔法練習場
「それで、話って言うのは何かな?アインハルトさん」
「あの時、私に言った言葉。やはり私には理解できません」
はぁー…。頭が堅いとこうなんだよね
「至って簡単だよ。君が戦うべきではないと思った王、現在の聖王は君が思ってるほど弱々しくないって事だよ」
「……」
「前にも言ったけど、次は本気でぶつかってみればいいよ。それでもまだ違うと言うなら、僕はもう何も言わないから……」
王家に首を突っ込むのはホントだったら御免蒙りたいからね。僕はあくまで知識の探究者でしかないから……。これ以上の干渉は僕にとっても彼女にとっても悪影響になりかねない
空が夕焼けに染まる中、アインハルトさんは俯いてしまっている。彼女が今、どんな顔をしてるかなんてわからない
怒っているのか、困惑しているのか、考えているのか、泣いているのか。それすらわからない
「君は難しく考え過ぎなんだよ。アインハルトさん。人間、柔軟に考える事も重要だよ」
僕はその言葉を残し、その場を去った……
アインハルトside
本気でぶつ
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