暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
八話
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動したのは右でも左でも後ろでもない。あくまで正面。懐に潜り込む気だね

そう。そのステップは左右だけじゃない。それに縮地じゃないんだから、後ろに回られる事なんてまずない

でもガードされちゃうんだよね。流石アインハルトさん

でもそこからは高町ちゃんが攻撃の手を休めない。アインハルトさんもガードしつつ、後ろに下がっているが、高町ちゃんは食らいついて行く……

「ヴィ…ヴィヴィオって変身前でもけっこう強い?」

「練習頑張ってるからねぇー」

ティアナさんは予想外の強さに驚いている。それは僕もだ。まさかここまで動けるとは思ってなかったな。高町ちゃんはホント素質があるね

「でも、アインハルトさんにはまっすぐ過ぎるね」


アインハルトside

まっすぐな技


きっとまっすぐな心


だけどこの子は


だからこの子は



――――私が戦うべき“王”ではないし



――――私とは違う


アインハルトside end


クロムside

一瞬のカウンターでアインハルトさんの一撃が高町ちゃんを吹っ飛ばす

オットーさんとディードさんに受け止められ、無事な高町ちゃん。その顔には笑顔。すごいって思ってるんだろうね

≪いくら女の子とはいえ、掌底一発であんなに吹っ飛ばすとは……。ホントに規格外ですね≫

「そんな事言っちゃダメだよ。確かにあそこまで吹っ飛ぶとは思ってなかったけど……」

「お手合わせ、ありがとうございました」

急に背中を見せ、そう言うアインハルトさん。ありゃー

「あの…あの!!」

高町ちゃんがアインハルトさんに待ったの声をかける

「すみません。わたし、何か失礼を……?」

「いえ」

これは高町ちゃんのせいではないね

「じゃ、じゃあ、あの、わたし……弱すぎました?」

    ・・・・・・・・・
「いえ、趣味と遊びの範囲内でしたら、充分すぎるほどに」

あちゃー……アインハルトさんも少しはオブラートに包むって事をしないと……

「申し訳ありません。わたしの身勝手です」

はぁ……。後で少し話さなきゃだね。うん

「あのっ!すみません…。今のスパーが不真面目に感じたなら、謝ります!」

高町ちゃんも食い下がるねー。納得いかないのはわかるけどね

「今度はもっと真剣にやります。だから、もう一度やらせてもらえませんか?今日じゃなくてもいいです!明日でも…来週でも!」

流石に困ったのか、チラッとノーヴェさんの方を見るアインハルトさん

「あーそんじゃまぁ、来週またやっか?今度はスパーじゃなくて、ちゃんとした練習試合でさ」

それがいいね。もう一回やれば、ちゃんとわかるは
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