最終話〜帰還〜
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厚意を受ける事を決めた後”エリゼ”に声をかけ、声をかけられた”エリゼ”は微笑みを浮かべて頷いた。
ゼムリア歴1205年8月1日――――――
〜レボリューション・ブリッジ〜
「何とかみんな無事に元の世界に戻ってこれたな……」
異空間を通ったレボリューションが自分達の世界である元の世界に到着するとリィンは安堵の溜息を吐き
「これで”私のこの世界での役目”は終わりだね。――――――私はここで失礼するね。」
「―――――待ってくれ、キーア。」
”零の至宝”キーアが今すぐこの場で去る事を告げるとロイドが呼び止めた。
「……何?」
ロイドに呼び止められた”零の至宝”キーアは不思議そうな表情でロイドを見つめ
「―――――ありがとう。”君”にとっても想定外な事だったとはいえ、俺達と並行世界の俺達の為に力を貸してくれて。それだけは言っておきたかったんだ。」
「貴女は貴女の世界に帰ったら今後どうするのかはわからないけど………――――――元気でね、キーアちゃん。」
「世界は違ってもキーアはキーアです。どうかいつか幸せになってください。貴女が幸せになる事はわたし達もそうですが貴女の世界のわたし達も祈っているのですから。」
「ま、寂しくなったら俺達の所でよければいつでも顔を出してもいいんだぜ?」
「ロイド……エリィ……ティオ……ランディ………ふふっ、世界は違ってもロイド達にまた会えた事、”キーア”も嬉しかったよ。――――――ロイド達もどうか幸せになってね。」
ロイド、エリィ、ティオ、ランディの自分に対する気遣いの言葉に驚いた”零の至宝”キーアは微笑みながら答えた後転位魔導を発動してその場から消え、自身の世界へと帰還した。
「さて……次は私達が帰還する番ですね、エイドス様。」
”零の至宝”キーアが去った後ルフィナはエイドスに声をかけたが
「え?何を言っているんですか?”私達がそれぞれの時代に帰還する日は並行世界のリィンさん達を元の世界に送り届けた日の二日後ですよ?”」
「……はい?」
「え、えっと、エイドスさん?エイドスさん達が帰還する日は並行世界のリィン達を並行世界に送り届けて元の世界に帰還したその日だったんじゃ……?」
エイドスは不思議そうな表情で首を傾げて予想外の答えを口にし、その答えにその場にいる多くの者達が石化したかのように固まっている中我に返ったエステルはジト目になって呟き、ヨシュアは困惑の表情でエイドスに確認した。
「逆に聞きますが私がいつ、そんな事を言ったのですか?私はそんなこと、一言も言っていませんよ。」
「……確かに言われてみれば、エイドス様達は帰還する明確な日を言っていない。」
「せ
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