最終話〜帰還〜
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リアンヌ様はリアンヌ様です。リアンヌ様が”黄昏”を越えても生きていらっしゃっている世界もある……その事実を知る事ができて嬉しかったです。」
「僅かな間とはいえ、マスターと共に戦えた事、光栄でした。――――――どうかお元気で。」
「フフ……本当に私は幸せ者ですね………貴女達が決めた道、必ず辿り着ける事をこの世界のリアンヌに代わり心から祈っています。」
並行世界の鉄機隊の面々の言葉に苦笑したリアンヌは微笑みを浮かべて並行世界の鉄機隊に応援の言葉を送った。
そして――――――リィン達がレボリューション内へと乗り込むとレボリューションは離陸し、”零の至宝”キーアによって開けられた異空間ゲートに入って自分達の世界へと帰還した。
「さてと……――――――クローディア姫。後少しの間だけ、アルセイユUの力を貸してもらってもいいかな?」
「お兄様?」
「構いませんが……一体何の為に使うのでしょうか?」
レボリューションを見送った後確認してきた”オリヴァルト皇子”の確認にアルフィン皇太女が不思議そうな表情を浮かべている中、”クローディア王太女”は目的を訊ねた。
「それは勿論、大切な家族であるリィン君の無事の帰還を今もなお信じ続けてくれているシュバルツァー男爵夫妻にリィン君の無事の帰還を知らせる為もそうだが、何よりも生還したその日くらいは家族団欒で過ごすべきだろうからね。」
「あ………」
「父さん達の元に――――――ユミルに……その、殿下のご厚意はありがたいですが、”創の翼”作戦を終えたばかりのクロスベルにはやる事がたくさんあるのですから、みんなが忙しくしている状況で俺だけ休む訳には……」
”オリヴァルト皇子”の答えを聞いた”エリゼ”は呆け、”リィン”も呆けた後謙遜した様子で”オリヴァルト皇子”の申し出を断ろうとしたが
「ハハ、俺達の事は気にする必要はないさ。」
「ええ。クロスベルの復興には多くの人達が力を貸してくれているのだし、何よりも貴方はこの世界の為に今までずっと大変な苦労をしてきたのだから、帰還したその日くらいは休んでも誰も文句は言わないわよ。」
「それに君の場合、ミリアムやクロウと違って帝国に戻ったら忙しくなるのは目に見えているんだから、せめて帰還した日くらいはゆっくり休んでくれ。」
「今日くらいはわたし達に任せて、教官はご家族の元で英気を養って下さい。」
「みんな……ありがとう。それじゃあお言葉に甘えて父さん達の所に顔を出そうか、エリゼ。」
「はい、兄様。帰りましょう――――――私達の故郷――――――ユミルに。」
”ロイド”や”エリィ”、”マキアス”や”アルティナ”の気遣いの言葉に目を丸くした”リィン”は仲間達の
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