最終話〜帰還〜
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やり取りをしていたから、この世界のようになる可能性は高いと思うよ。」
「え、えっと……ミント達の世界のみんなもわかっているとは思うけど、オリビエさんとシェラお姉さんが結婚した話はミント達の世界にとっては”未来”になる話だから、その”未来”の話をしたらミント達の歴史が変わる可能性も十分に考えられるから、ミント達の”未来”を変えない為にも絶対に誰にも話さないでよね……!?」
エステルはジト目でオリヴァルト皇子を見つめた後呆れた表情で溜息を吐き、ヨシュアは苦笑しながらエステルを諫め、ミントは疲れた表情でリィン達に指摘した。
「未来のキーアから”わたし達の未来”の一部をネタバレされているわたし達にとっては今更かつ無意味な注意なのですが。」
「アハハ………」
ジト目のティオの反論を聞いたキーアは冷や汗をかいて苦笑し
「ふふっ、わたくし達の世界のお兄様とシェラお義姉様も結ばれるようにお兄様を焚き付けた方がいいかもしれませんわね♪」
「姫様……余計な事はしない方がいいと思うのですが……」
アルフィンの提案を聞いたエリスは呆れた表情で指摘した。
「―――――ミリアムちゃんを人間に戻す方法は先程伝えた通りです。そちらでもどうかミリアムちゃんを人間に戻してあげて下さいね。」
「はい、状況が落ち着いた後に貴女達から教えてもらった方法で必ずミリアムちゃんを人間に戻してみせます。ミリアムちゃんを人間に戻す方法もそうですが、ミリアムちゃんにとって大切な”相棒”である”アガートラム”の場所まで教えてくれて、本当にありがとうございました。」
エマに話しかけられた”エマ”は頷いた後感謝の言葉を口にした。
「並行世界とはいえ、レーヴェどころか生まれ変わった姉さんとまで会えて嬉しかったよ。――――――二人とも元気で。」
「フフ、貴方もね、ヨシュア。」
「エステル・ブライト共々達者でな。」
「……………………」
互いに別れの言葉をかけあっている”ヨシュア”とプリネ、レーヴェの様子を”レン”は僅かに寂しそうな表情を浮かべて黙って見守っていたが
「それと………お前も達者でな、”レン”。」
「……………ぁ………どう………して……?”そちらのレン”は結社でレーヴェと親しくなった……訳じゃないのに……」
レーヴェが自分に近づいて頭を優しく撫でると思わず呆けた声を出してレーヴェを見つめて呟き
「”俺”だからこそ、”この世界の俺の考え”を理解でき、”この世界の俺の代わり”をしたまでだ。――――――”過去”と向き合い、エステル・ブライトとも向き合った事……本当に頑張ったようだな。お前の成長の速さには間違いなく”この世界の俺”も誇っているだろう……」
「レー………ヴェ………
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