暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
六話
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さんとの記憶が僕の動きを鈍らせる。あの楽しかった日々の記憶さえも……!

「大口を叩いたわりには躊躇するのですか」

その言葉と共に向かってきた“覇王”……

「はっ!!強さと言う概念に縛られた愚か者に負けるほど、腕は鈍っちゃいないよ!!」

お願いだから、少しでもいいから!言う事を聞いて!僕の体!

「強さを求めることはいけない事ですか」

「そうは言わないよ!でも、“覇王”。君は何の為に強さを願う!王達を全て斃し、ベルカの天地に覇を成すこと?違うでしょ!?君の……覇王の悲願はっ!!」

防いでは攻め、防がれては攻められ……。攻防戦は長く続けられないよね

冷静に対処はしているが、“覇王”の攻撃は一撃一撃が重い。これほどまでの武力を持ってまだ強さを求めるのか

「っ!?」

緩んだ!!なら……

「少し、頭を冷やしてこい!!」

右手に魔力を宿す……。スタンショットのおまけ付きだよ!!

「破城鎚!!」

右手でアイアンクローの容量で頭を掴み、地面に打ちつける……

轟音と共に“覇王”は地に伏した……

「はぁ……はぁ……」

≪28.9秒。お疲れ様でした。マスター≫

後ろから、遠隔操作してきた車椅子に座らせられる……

【うん……。後、お願いね】

その言葉を最後に車椅子に座り込んだまま、意識を手放した……


ノーヴェside

「あれがクロムの力……なのか?」

悔しいけど、“覇王”は今の私より強い。でもそれに真っ向から勝負を挑んで、身長差を物ともせずに“覇王”に勝ったクロムはそれより強い……

≪ノーヴェさん。とりあえず、お願いできますか?≫

「あ、ああ。少し待て」

スバルに言えば、なんとかなるよな

姉のスバルに連絡し、こっちに来てもらう事にした。

「“覇王”の奴。大丈夫なのか?あんな攻撃をもろにくらって……」

≪マスターも手加減を出来ないバカではありません。それに“覇王”だってちゃんと威力の軽減をしていましたから、大丈夫ですよ≫

あんな一瞬でそこまで……

≪それとノーヴェ様。今回マスターが勝てたのは、貴女のおかげでもあります≫

「え……?私の。どういうことだよ」

≪マスター自身、全盛期の三分の一も実力を発揮出来ていませんでした。あれで勝てたと言う事は、ノーヴェ様が“覇王”に与えた最後の攻撃が一番の勝因です≫

あれで全盛期の三分の一も発揮出来てないだ!?

「おいおい。クロムの全盛期って……」

≪たった二年前ですが、その二年はマスターの力の落とすには充分過ぎるほどでした……≫

そんなに酷いのかよ……

≪マスターは必要じゃなければ戦いたくはないんです。学校でも、普段なら実
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