六話
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「っ!?」
「終わってないんです」
なっ!?どうかしてるよ!!“覇王”!!
≪防御を全て捨てて、カウンターバインド狙いで強烈な一撃を耐えきるなんて……≫
どこまで規格外なんだ!!
「私にとってはまだ何も」
“覇王”が右手を振り上げる……。あの構えは……!!
「ロンド!」
≪間に入ります!!入ったらすぐですので、ご注意ください!!≫
高速移動魔法の術式を車椅子に積んである魔導式エンジンに付与し、尋常じゃない速度を生み出す
「覇王……断空拳」
足元から練り上げた気を振り上げた右手からの打ち下ろしで放つ。多分、見た感じがそれだと思う……
「っ!?」
「なっ……。クロム!?」
打ち下ろした拳をノーヴェさんに当たる前に受け止め、ノーヴェさんへのダメージをなくす……
「結構キツイものだね。この一撃を受け止めるのって……!!」
≪スタンバースト≫
受け止めた手とは逆の手で射撃系のスタンバーストを撃つ
「くっ……」
とっさに避け、距離を取られてしまう……
「列強の王達を全て斃し、ベルカの天地に覇を成すこと。それがあなたの成すべき事だと、そう言いましたよね?」
「……はい。そうです」
そうか……。それがホントなら
「落ちぶれたものだな。“覇王”」
「なっ!?」
今の言葉にノーヴェさんは驚きを隠せないでいる……
「……今、なんと言いましたか?」
「聞こえなかったのなら、もう一度だ。……弱いな“覇王”」
「ッ!!」
≪プロテクション≫
“覇王”はもう一度言葉を聞き、こちらに向かってきた……。ロンドが合わせてくれなかったら、直撃してたね。うん
「どうした?誇りを汚されて怒っているのか?」
「弱いと言うなら、貴方の武を確かめさせて下さい……!!」
まだ、強さを求めるか……
「ロンド。臨界点は?」
≪今、残りの魔力とマスターの事を考えますと……30秒といったところです≫
30秒か。ギリギリかな?
「そう。今はそれで充分だよ!!」
プロテクションを解除し、こちらに向かってきた拳を掴み、引き寄せる
・・・・・
そして、そのまま蹴り飛ばす……
「……クロム。お前……立てて……!!」
そう、僕は今、立っている状態。魔力を全て足に注ぎ、強制的に動かす……
「説明は後でします。今は、少し言う事の聞かない駄々っ子を止めてきます」
限界は30秒しかない。どこまで出せるかわからないけど……!!
「くっ……!!」
≪マスター!?≫
やっぱり記憶が邪魔をするよね……。本気の戦闘になるといつもそうだ……。昔の父さんと母
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