暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
六話
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もに受けきってしまったのだった

≪不意打ちとスタンショットをガードの上からと言ってもまともに受けきるなんて……。どんな防御力してるんですか……!?≫

「やっぱり、“覇王”を名乗るだけの事はあるんだよ」

あの実力、あの歳でどうやってあそこまで……

「ジェットエッジ!」

ノーヴェさんがデバイスを展開する。ローラーブーツ、あんな踏込がほとんど出来そうにないものをどうやって

「ありがとうございます」

武装がないとダイレクトで入ってしまうからね。そこはやっぱり心配するんだね

「強さを知りたいって、正気かよ?」

「正気です。そして、今よりもっと強くなりたい」

強くなりたい。強さと言う概念に溺れてるだけ……。そう言うわけではなさそうだけど

「ならこんな事してねぇで、真面目に練習するなり、プロの格闘家目指すなりしろよ!」

ノーヴェさんの言う通りだ。強さを求めるなら、目で実感できるプロの格闘家になった方が一番手っ取り早い。それなのに、こんな事をするって事は……

「単なる喧嘩馬鹿ならここでやめとけ。ジムなり道場なり、いい所紹介してやっからよ」

「ご厚意痛み入ります。ですが、私の確かめたい強さは――――私の生きる意味は、表舞台にはないんです」

構えをとる“覇王”。構え?あの距離でか!?

≪空戦か射砲撃ですね≫

いや、違う。覇王の戦い方は空戦でも、射砲撃でもない……!

あの距離だと……

「……って!!」

ノーヴェさんはとっさに避けたけど、“覇王”はすでに体勢を立て直していた

「やっぱり歩法」

≪縮地と同系統ですか?≫

いや、縮地よりは劣った歩法。覇王独自の歩法なんだと思う。

「がっ!?」

素早い一撃がノーヴェさんの腹に入るが、後ろに飛び、距離を取る……

「列強の王達を全て斃し、ベルカの天地に覇を成すこと。それが私の成すべき事です」

「寝惚けたこと抜かしてんじゃねぇ!」

その言葉と同時に“覇王”に向かって行くノーヴェ

「昔の王様なんざみんな死んでる!生き残りや末裔達だって、普通に生きてんだ!」

話しながらのインファイト……。僕には到底出来ないよ……

両方が、距離を取る

「弱い王なら――――この手でただ屠るだけ」

なっ!?今、なんて……!!

「このバカったれが!!」

魔力が一気に溢れたと同時にロード系の魔法が発動する。

その道は“覇王”へと続いている

その“覇王”は両足と両手がバインドによって、動けなくなっている

「ベルカの戦乱も聖王戦争もッ!ベルカって国そのものも!!もうとっくに終わってんだよッ!!」

強烈な蹴りの一撃が“覇王”の顔面に直撃する……


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