五話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ろう。休日なんだし、ゆっくりするといい」
「まぁそうします」
治療室を後にし、聖王教会の出口に向かう
「あれ?司書さん?」
「え?」
その呼ばれ慣れた呼び名。それを発したのは……
「あれ?高町ちゃん?」
図書館によくいる初等科三人の内の1人、高町ヴィヴィオちゃんだった
「どうしたんですか?ここに用事か何かですか?」
「あ、うん。ちょっと定期健診にね。高町ちゃんは?」
後ろの人達も気になるけど……
「友達のお見舞いに来てたんです」
友達のお見舞いね。
「それで、その後ろの方々は?」
高町ちゃんの後ろにいた、赤髪で少し少年的な容姿の女性と、その女性に似た容姿の女性…
「ウェンディ・ナカジマッス。よろしくッス」
「ノーヴェ・ナカジマだ。よろしくな」
ウェンディさんにノーヴェさん。ファミリーネームが同じって事は、お二人は姉妹って事になるのかな?
「君はなんて言うっすか?」
「あ、僕はクロム・エーレンと言います。高町ちゃんは学園の後輩です」
「ヴィヴィオの先輩か」
「ヴィヴィオはさっき司書さんって言ってたっすね」
もう高町ちゃんの癖なんでしょうね。僕の事を司書さんって呼ぶの…
「なんでだ?」
「学園の図書館で司書の代理を任せれらているんです。それで大体の人は僕の事、司書って呼ぶんです」
それで定着しちゃって、みんな僕の本名が知らなかったりするんだけどね
「高町ちゃんも僕の名前、初めて聞いたんじゃないのかな?」
「あ、はい。みんな司書さんって言っていたので……」
まぁ大体の人はみんなそうだから、気にしなくていいよ
「すいません」
それでも謝る高町ちゃんは礼儀の正しい子だよ
「それでさっきから気になってるんだけど……」
「はい」
「そのフヨフヨ浮いてるうさぎは何?」
さっきから高町ちゃんの横でフヨフヨ浮いているうさぎ……の人形かな?
「これ、私のデバイスなんです。クリスっていいます」
「デバイスだったんだ」
何かせっせせっせ動いてるけど……
≪そのうさぎはただの外装ですよ。マスター≫
外装って事は、中に本体のデバイスがあるって事だね
「はい。クリスの中身はちゃんとしたクリスタル型のデバイスです」
へークリスタル型とはまた珍しい……。今はほとんどがアクセ系に集中しちゃってるもんね。でも汎用型じゃなくて、専用となると…
「製作者はマリーさんかな?」
「はい。そうですけど、マリーさんと知り合いなんですか?」
そらね。マリーさんこと、マリエル・アテンザさんは管理局のデバイスマイスターで、奇跡の部隊、機動六課の隊長陣の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ