第百九話 四人で話すことその十
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「休肝日もね」
「もうけて」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「飲んでるらしいわ」
「いいことね、お酒って実際にね」
「飲み過ぎると駄目よ」
「適量だったらお薬で」
「過ぎたら毒よ」
「そうなるわね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「私もあの娘も気を付けてるわ」
「私もよ。高校生でも飲んでるけれどね」
「この団地の条例って八条町の条例と同じだからね」
「八条町は十五歳から飲めるから」
自分達の学校がある神戸市長田区のこの場所はというのだ、実は神戸市の端の方に大きな区画を占めている町であるのだ。
「この団地もそれならね」
「私達も飲めるし」
「実際飲んでるわね」
「私だって高校時代から飲んでるし」
美奈代は自分のことも話した。
「あんたもだしね」
「そうよね」
「それでね」
さらに話した。
「楽しんでるけれど」
「飲み過ぎには注意ね」
「くれぐれもね」
「そうよね」
「本当に身体壊すから」
「毒になるから」
過ぎると、というのだ。
「だからね」
「そうよ」
こう妹に言った。
「気を付けていきましょう」
「お互いにってことね」
「そうよ、かな恵ちゃんなんかね」
「あの娘特にお酒好きで」
「よく飲んでるわね」
「今日も一番飲んでたわ」
富美子はこのことも話した。
「私達の中でね」
「そうよね、あの娘は」
「五人全員がそうだけれど」
「あの娘はね」
「それでかな恵もなのね」
「気を付けないと」
さもないと、というのだ。
「身体壊すから」
「それでよね」
「出来るだけね」
まさにというのだ。
「飲まない日ももうけて」
「飲む時も過ぎないことね」
「そうよ」
「やっぱりそうしないとね」
「誰でもね」
「お酒も危険ね」
「お金のこともあるしね」
このことも話した。
「お酒ばかり飲んでね」
「お金なくした人いるわね」
「だからね」
「そのことも考えて」
「そうしてね」
「飲むことね」
「そう、やっぱりね」
そうすべきだというのだ。
「それで破産した人もいるし」
「お酒にお金使って」
「まあそうした人ってね」
美奈代はさらに言った。
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