四話
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ふ…。私のメモリーを見たってわかりませんよ≫
「そうか。なら全部バラして、隠してあるフォルダとか見ればいいよね?」
こいつのことだ。絶対そこまでしてる…
≪マスター!?それだけは勘弁を…!!≫
「白状するのが早い上に随分正直だね。ロンド」
それはもうあるって言ってるような物だよ
「随分、個性的なデバイスですね…」
ほら、アインハルトさんに呆れられちゃったじゃないか
「アハハ…。ロンドのAIは他のデバイスより少しだけ最新式の方なんだ」
まだ実用まで到ってないAIのシステムみたいだけど、ロンドは別に異常なく動いてるしね
「プロトタイプって話なんだよね?」
「うん。少し感情の起伏が激しいだけなんだけどね」
それでも従来のAIよりは相当優秀なんだよね。ロンドって…
≪そうです!私は優秀なんです!≫
こう言うところがなければ完璧なんだけどなー。ホントに。
「それで?仲直りは出来た?」
「うん。次の試験の実技試験で決着をつけるの」
「はい。それで落ち着きました」
でも、ミルテがこんな提案持ちかけるなんね。いつから戦闘狂--バトルジャンキーになったのかな?
「あ、クロムくん?別に戦闘狂になったってわけじゃないからね?」
「あれ?心読まれた!?」
「クロムくんが考えてることなんて全部お見通しだもん」
くそっ…。やっぱりミルテもこの駄デバイスと同じか…!!
「僕の個人情報はどこへ…」
≪ほとんどが私の中です!マスター≫
何嬉々とした声で言ってんだよ…。ロンドの中にあったら、意味ないじゃん…
≪失礼な。これでも口は軽い方です≫
「軽くちゃ意味ないよね!?そこは嘘でも堅い方だって言って欲しかったよ!?」
≪やだ、マスター。朝から“硬い”なんて…≫
「自重して!?女子もいるんだから自重して!!」
なんで今日に限ってロンドがこの状態になるの…
≪まぁマスター弄りも大概にして…≫
もうやだ…。このデバイス…
「とりあえずは一件落着ってことでいいのかな?」
「はい」
「うん」
ほっ…。これで終わりっと…
「ん?アインハルトさん。その腕、どうしたの?」
「えっ…!?」
さっと右腕を掴む…
「いえ、何もないですよ?」
「嘘。湿布、貼ってあるでしょ?どうしたの?」
湿布の微かな臭いと右腕をあまり動かさないでいるし…
「昨日、少し痛めてしまって…」
トレーニング中に痛めたのかな?
「そっか。少し見せてくれる?」
「え、あ、はい」
腕の二の腕辺りに湿布が貼ってあった…
「少し失礼するよ」
湿布の上から腕に
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