第三百二十八話 時間を操る力その十五
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「別に何もない、回復すればな」
「アマゾンに行くのね」
「そのつもりだ」
「わかったわ、ただドラゴンはいるだけでね」
ミッチェルはこの現実を話した。
「皆怖がるから」
「わしがベジタリアンでもだな」
「人を襲わなくてもね」
「人どころか家畜やペットも襲わんぞ」
「それでもね」
「だからここを去る方がいいな」
「ええ、あんたも怖がられたくないわね」
「そんな趣味はない」
ドラゴンもそれはと答えた。
「わしにはな」
「じゃあね、早いうちにね」
「ここを去るべきか」
「そうよ、胃腸が悪いなら」
「診察してくれるか」
「あたくし一応獣医のスキルもあるし」
特技の中にあった。
「有難いことにね」
「ではそのスキルを用いてか」
「今から診察して」
そうしてというのだ。
「必要なら治療、手術もね」
「してくれるか」
「ええ、今からそうするわ」
「かたじけないな」
「いや、あんたを何とかしたら近くの村があたくしの勢力に降ってくれて」
自分の事情を素直に話した。
「このアイオワ州の東医tが成るから」
「だからわしを診てくれるか」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「治すわね」
「では頼む」
ドラゴンも頷いた、そしてミッチェルはドラゴンを診察した、すると重度の胃潰瘍だったので回復の術で手当てをしてドラゴンに言った。
「暫くは消化のいいものをね」
「食べることか」
「あんたストレス溜めてたの」
「いや、酒が好きでな」
「飲み過ぎなのね」
「うむ、だが実は祖父殿から結婚を言われていて」
それでというのだ。
「すべきかどうか悩んでいてな」
「そのストレスね」
「そうだな」
「じゃあしたら?」
ミッチェルはこう返した。
「相手によるけれど」
「いい娘だ、気立てがよくて真面目で誠実でな」
「あら、そうなの」
「だがわしが釣り合うか」
ドラゴンは難しい声で述べた。
「そう思うとな」
「結婚したらその人を不幸にするとか」
「食にこだわりがあるしな」
ベジタリアンであるそれを言うのだった。
「だからな」
「それでなのね」
「わしは思い悩んで家も出てな」
「アマゾンで一人暮らしをするつもりだったのね」
「だが常に思い悩みな」
「お酒も飲んで」
「胃も壊した」
胃潰瘍になったというのだ。
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