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夢幻水滸伝
第三百二十八話 時間を操る力その十三

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「落とし穴があるかも知れません」
「落とし穴があるかどうか調べてですね」
 女は応えた。
「そのうえで進むのですね」
「ダンジョンでもそうせんとです」
「命を落としかねないですね」
「あたくし冒険の時は必要な術は全て使って」
 その様にしてというのだ。
「そしてです」
「先に進んでいましたか」
「そうでしたし。罠も術でちゃんと見極めて」
 そうもしてというのだ。
「ほんま石橋を叩くという感じで」
「進まれてたんですね」
「そうでしたし」
「他の州への進出も」
「そうしていきたいです」
「そうですか」
「はい、焦ることは嫌いなんで」
 この考えも話に出した。
「そうしていきたいです」
「それでは」
「そうしてです」
「ことをですね」
「進めていきましょう」
「わかりました、それでは慎重に」
「その様に、しかしやってみんとです」
 ミッチェルは今度は深く考える顔になって述べた。
「わからへんですね」
「何でもですね」
「そうですね」
「はい、はじめる前から無理と思って」
 そうしてというのだ。
「せんかったらそれまでで」
「まずはやってみる」
「チャレンジですね」
「そうしないと駄目ですね」
「何事も」
「はじめから諦めんやなく」
 そうでなくというのだ。
「やってみる、その精神ですね」
「そして全力で行う」
「努力することですね」
「そうすればです」
「出来るかも知れないですね」
「為せば成るで」
 こうもだ、ミッチェルは言った。
「ほんまにまずはです」
「やってみることですね」
「どんなことも」
「そして最初は駄目でも」
「やってみることですね」
「そうですね、あと人に無理とか無駄とか言うことは」
 それはというと。
「愚かなことです」
「ですね、人の努力を馬鹿にするなぞです」
「碌なことではありません」
「そんなことはせえへんですし」
 ミッチェルもというのだ。
「それにです」
「そうしたことをする人もですね」
「嫌いですね」
「はい、何でもやってみて」
 無理と思わずというのだ。
「努力することが大事ですね」
「全く以てその通りですね」
「そのことは」
「それで、ですね」
「ミッチェル様もですね」
「やってみました、ですが無闇な争いは」 
 それはというのだ。
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