暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはvivid 車椅子の魔導師
三話
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一つあるし…

「ストラトスさん。ミルテを許してあげてくれないかな?」

「えっ…?」

「ミルテも普段はマジメにストライクアーツをやってる子だよ。でも、自分より強いって感じちゃうと、やっぱりあんな戦い方になっちゃうんだ。あれはおふざけでも、おちょっくてるわけでもないの。だから、許してあげてくれないかな?」

ストラトスさんに頭を下げる…

「そ、そんな!悪いのはこちらですし、頭を上げて下さい。なんだか、私が悪者みたくなってしまいます…」

「ミルテの事、許してくれるかな?」

「許すも何も、謝るのはこちらですから…」

良かった。これでギクシャクしなくて済むね

「ありがとう。ストラトスさん」

「い、いえ…」

お礼を言われる事は慣れてないのかな?

「あの…エーレンさん」

「クロムでいいよ。そっちだと呼びづらいでしょ?」

「あ、はい。クロムさん」

うん。これでいい。ファミリーネームで呼ばれるのってあまり好かないんだよね…

「それで何かな?」

「どうして、そこまでするのですか?」

ミルテの事かな?

「親友だし、初等科の時からお世話になってるからね。親友を助けるのと同時に恩返しってやつだよ。まぁこんなんじゃ、恩の一つも返せないけどね」

「そう…ですか…」

どこか寂しそうな顔をするストラトスさん

「ねぇストラトスさん」

「はい」

「明日。ミルテと話してみない?」

ミルテも謝りたいって言ってたし、丁度いいかな?

「エシェルさんと…ですか?」

「嫌…かな?」

少し気まずいとは思うけど…

「いえ、今日の事も謝りたいですし」

「なら、明日の朝。7時10分くらいに学校に来るといいよ」

「何故ですか?」

「来てみればわかります」

この時間じゃないと、ミルテは色々と忙しいからね

「わかりました」

「うん。じゃあもう閉めるから先に出ててくれるかな?」

ストラトスさんを先に外に出して、最後のチェックに入る…

「ロンド。図書館内に飛ばしてたスフィアの結果は?」

≪残っている人はいませんね。サーモセンサーも発動しないので、大丈夫だと思います≫

よし。なら鍵閉めて終わりだね

外に出て、図書館の扉の鍵を閉める。

「これで終わりっと。ストラトスさん。荷物は?」

「教室です」

「なら取りに行かなくちゃね。僕も鍵、職員室に返してこなくちゃならないから、一緒に行こうか」

ストラトスさんと教室の方に戻る…


≪マスター。どうしますか?≫

「ああ、うん。忘れてたよ」

僕の目の前には階段…。降りるのは浮遊で降りてるんだけどね?上るのは極力自分
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