二話
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るんですか?」
「カラかい半分よ」
掴みどころのない人だなー
アスと先生が保健室から出て行く…
「ミルテ。入って大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ」
「じゃあ失礼するよ」
カーテンの中に入る…
「ゴメンね。心配させちゃって」
「大丈夫だよ。でも後でアスにちゃんとお礼言っとかないとね。ここまで運んでくれたの、アスだから」
「うん。そうする」
大丈夫そうだね。外傷や骨折がなくても、体には魔力ダメージが残ってるから、どうかなって思ったけど…
「クロムくん。あの、ストラトスさんの事だけど…」
「わかってるよ。多分、ミルテの戦い方が少し気に障ったんだと思う」
「やっぱりそうだよね…」
ミルテは基本的にはストライクアーツで戦うんだけど、圧倒的戦力差があると、ヒット&アウェイの戦い方に変えるんだ。多分、ヒット&アウェイの戦い方がストラトスさんにはやる気のない、そう見えたんだろうね。
「放課後、改めて話してみる事にしたから。心配しなくていいよ」
「クロムくんがストラトスさんと?図書館のはいいの?」
「図書館で話すから大丈夫だよ。それに滅多に僕に聞いてくる人はいないから」
「そっか…。ゴメンね、迷惑かけて」
少し暗い顔をする…
「そんなに謝らないの。こういう時は、どうするんだっけ?」
「え?あ、うん。ありがとう。クロムくん」
そうそう。こういう時は謝るんじゃなくて、ありがとうって言葉を言った方がいいの。
「じゃあ。放課後はアスが迎えに来ると思うから」
「うん。わかったよ」
ミルテとの話を終え、保健室の外に出ると、
「何やってるんですか?先生」
「ホントに何もしなかったわね…」
悔しそうに唇を噛んでいる先生…
「先生とは一度きちんとお話する必要がありそうです」
「あら。夜のお話ならいくらでもしてあげるわよ?」
「結構です!!」
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